表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガチャで絶対にSSRが当たる裏技が、異世界デスゲームでも使えると知った俺は……  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/144

42話 高次の対話。


 42話 高次の対話。


「数式だけでリアルの全部を手に入れようなんて思っとらん。『果てなき反復』の重要性は理解しとる。ただ、ワシは、極限を超えた時間短縮&最効率化を実行しとるだけ。武術の達人に、ネットワークで加速させた演算能力で勝つ……ワシからすれば、そこにこそロマンを感じる。それだけの話」


 トウシは加速していく。

 その速度は限界を超えていく。


(凄まじい成長速度……タナカトウシ……貴様の頭脳は、本当に凶悪だ……)

(分かる。理解できる。ジャミは強い。本当に強い。だからこそ、ワシは、もっと――)



 密度が増していく。

 指数関数的に、闘いの濃度が増していき、

 ついには、


「……くっ……タイムアップだ……」


 トウシを殺し切れず、悔しそうな顔でそうつぶやくJジャミ。


「言っておくが、逃げる訳じゃない。本当に今回は時間切れだ。貴様よりも、オレの方がまだ強い……まだ……わずかに……くっ……」


 そこで、ジャミは、悔しそうな顔を残して、その場から瞬間移動で消えてしまった。

 残されたトウシは、


(確かに、まだワシはジャミより弱い……けど、ワシは、もっと行けた……ワシの成長は、まだまだ始まったばかり……ワシはここから強くなる……)


 グっと空を見上げて、息を吸い、


(おもろいな……この『戦闘』ってゲーム……ただの暴力やない……超高次の会話……限りなく奥深く『互いを知っていく対話』……これを極めた『先』……見届けたいと強く思う……)



 ジャミとの戦闘の余韻に浸っていると、

 ――アダムが現れて、


「驚いた。まさか、ジャミに勝つとは……なかなかの資質だ」


 言ってから、


「ジャミに勝った報酬だ。受け取れ」



 『100万を超えるMDP』と『限定☆Xの強化パーツ』をトウシに与えるアダム。



「その強化アイテムは、ほとんど、貴様専用の強化パーツと言っても過言ではない」


「……ワシ専用?」


「劣化融合などしなくとも、貴様の脳をマルチコアにするアイテムだ」


「っっ?!」


「この上なく偉大な主は、貴様の成長を大変喜ばれておられる。貴様のために特別に創られたその『専用強化アイテム』を使い、もっともっと、果てなく強くなれ。貴様が強くなることを、主上様は望まれている。主上様の期待を裏切るな」


 そう言って、アダムは姿を消した。

 残されたトウシは、


(神の期待ねぇ……もしかして、あの神様は、『強い遊び相手』を望んどるんか? このデスゲームは、まさか、神様の遊び相手をつくるためのゲーム? ……もし、ホンマにそうやとしたら、なんて迷惑な話なんや……)


 ボソっとそう言いながら、

 しかし、


(けど、おかげで、新しい世界を知ることができた……せっかく、ここまで来られたんやから、もっとエグく欲を出したる。『神様のちょっとした遊び相手』なんていうヌルいステージにとどまらん。神を超えたる。他の奴には絶対に出来んが……ワシなら出来る。いや、というか、これは、ワシにしか出来ん不可能や)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ