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Grand Fatasy  作者: しんしん
6/12

第6話 始まりの街



「ありがとうございます。」


 エミルから街への案内を了承してもらいエミルと俺は街へ向かうことになった。

 するとエミルは、腰に下げていた角笛を手に取り吹き始めた。


「ピィーーーーーーーー」


 草原の真ん中で吹く角笛の音色は、静かに吹く風と混ざり合いとても心地よい音を立てた。

 俺は、あまりにも心地よい音色に目をつぶり聴き入っていた。



------

 

しばらく経つと、


「よし!それじゃあ行くよ!」


 と、エミルの声が聞こえた。角笛の音がやんでからも目をつぶり余韻を楽しんでいた俺はその声に応えるように目を開けた。

 すると、そこには2頭の馬が元気そうに立っていた。


「すごいでしょ〜!これはね『口寄せの角笛』って言ってね契約した生物を召喚することができるの!」


 エミルは、驚いていた俺に角笛を突き出してきてそう言った。


(あー、知ってるぞこれ。ストーリーの途中で貰えるアイテムだったな。最初の方はよく使ってたけど『召喚魔法』覚えてから使わなくなってあげちゃったんだっけ…)


「早く乗って〜!先行っちゃうよ!」


 早々と準備を済ませ馬を走り出させたエミルは、金色の髪をなびかせながらそう言った。


 俺は、もう一頭の馬に乗りエミルの後を追いかけた。

 馬は案外普通に乗れました…結構楽しかったです。



 それからはあっという間だった。5分くらい馬を走らせると、大きな街についた。



「ついたわよ!ここが始まりの街(トゥーンタウン)よ!」


「すげぇ、、、」

 思わず声に出てしまった。最初に必要な装備が売っている武具店・色とりどりの果実が並ぶ青果屋・アクセサリーや、宝石などが売っているジュエリーショプ・様々なアイテムが売っている雑貨屋などの店が商店街のように並んでいて真ん中の道は人で埋め尽くされていた。

 画面で見るのとは、迫力がまるで違い本当に自分の知っている始まりの街(トゥーンタウン)なのか疑念を持つほどであった。


 街の迫力に圧倒されて立ち止まっていると、街の門の傭兵と話をしていたエミルがこっちに戻って来てた。


「私は、これからこの街で一番大きいギルドに報告に向かうけど君も来る?」


「えーと…はい。行きたいです。」


 この街を一人で歩くのはちょっと心細かったので取り敢えずエミルに同行することにした。それに、確認したいこともあったから。




 ギルドに着くと、そこには様々な種族が集まり酒を飲んだり、雑談をしたりととても賑わっていた。

 同じくギルドに着いたエミルは、空いている机を指差した。

「私は、帝国からの報告をしに行くから君は、そこらへんに座ってて。」


(え……行っちゃうの…この賑わいの中一人でいるのはあまりに窮屈ですよ……)



 そんなことはお構いなくエミルは、奥の部屋へ案内され颯爽といなくなった。


(さてどうするか…取り敢えず確認したかったことでもやってみるか。)


 確認したいのは、今まで積み上げてたGrand Fantasyのステータスが今の自分に引き継がれているか否かである。


 ----俺は知っている。今の俺みたいな異世界転生ものでは転生者は最強でなければならないことを。


 期待に胸を膨らませながらギルドの受付の左にある個室に入り、目の前にある鏡に手を触れた。






【名前】  ツバサ

【種族】  人間

【職業】  冒険者

【レベル】 1

【称号】  なし


【HP】   120/120

【MP】 30/30


【攻撃力】 24

【防御力】 15

【魔力】  100

【素早さ】 14

【運】   24


【固有スキル】

 反転

【スキル】

 なし




「は……?」

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