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ヴェルミーリョと楽しい路上販売Ⅲ


ヴェルミーリョが商売を始めてから一週間。



「いやー今日もガッポガッポやったわー!」



宿屋のベッドに倒れ込みながら嬉しそうな声を出すヴェルミーリョ。



「そういえばついにポーションの単価、5銀貨まで上げたんだっけ?それでも儲かったんだ〜?」



「おう!今日はポーション5個で毒消し1個あげちゃうキャンペーンやっとってなー!めちゃいい感じに捌けたわー」



「いやー手を変え品を変え、本当凄いッスわー!」



「そうしてないとすぐ飽きられるからなー色々やらんとあかんねん」



「はえ〜頑張ってるね〜」



ヴェルミーリョの商法にフィンとグリムは称賛の声を上げる。



「そういやフィンくん、最近帰り遅いけど魔法ギルドで魔法覚える以外になんかやっとるん?」



ヴェルミーリョが寝転がりながらフィンへと話題を降る。



「色々やってるよ〜。

魔法ギルドってお金で資料を貰って魔法習得する以外にも、副収入がちゃんとあってさ〜」



「ほう、詳しく。」



「魔法ギルドに入ると自分の使える魔法を売り込むことが出来るんだよね。

2つパターンがあって、

1つは特許みたいに新しい魔法を作って、使用するための呪文とかやり方を資料にして売る方法。

これは資料が売れる度にお金が入ってくるようになってる〜」



「ほー、夢の印税生活ってやつやな」



「うん〜。

でもギルドからちゃんと有用な新魔法って認められるのが難しいのと、

そうゆうのってだいたいもう出尽くしちゃってるらしくて、今は流行ってないみたい」



「その状況じゃ確かに難しそうッスねー……もう1つはなんなんスか?」



「もう1つは、自分の使える魔法をギルドの窓口経由でお金取って使う、って奴かな〜」



「んん、ちょっと雰囲気がつかめないッス」



「もっとくわしく」



ん〜と、……とフィンが考える。



「例えばそうだな〜、


『めったに戦わない死霊系のモンスターと戦い、呪われてしまいました。でもパーティにはそれを治す為だけのニッチな魔法を習得した人が居ませんでした』とするじゃん?


そうゆう時に魔法ギルドに行って、

目的に合った魔法が使える人に治してもらったりするんよ〜」



「あーなんか分かってきたッス」



「要は魔法使いを一時的にレンタルする、みたいな感じか」 



「あ〜そんな感じ!

依頼されて冒険者パーティに臨時で参加する事もあるし、

ギルドに居る時は受付嬢のお姉さんを仲介して、依頼された魔法をかけたりするよ〜!」



「なるほどなぁ、魔法ギルドも冒険者ギルドと同じく仲介手数料で儲けてる訳か」



「魔法ギルドもお金儲けが上手いッスねー」



「ギルドの中にカフェスペースとかもあって、買った資料の勉強とか、他の魔法使いと情報の交換しながら依頼待ちが出来るから、つい入り浸っちゃうんだよね〜」



雑談を交えつつお互い近況報告をし合う。


そうして夜も老けてきた頃、



「ほな明日も薬草集めから頑張ろうなー」



そうヴェルミーリョが会話を締め、皆床についた。





――そして次の日の朝。

忽然と、ヴェルミーリョが姿を消した。




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