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殺風景

作者: さとう

 風が吹く。

 静かに、それでいて力強く風が吹いている。

 僕は、この光景を見るのは今年で15回目になる。といっても1歳、2歳の頃の記憶は曖昧だからいれてないわけで実際はもっと多いかもしれない。

 話を戻そう。

 僕は、ここの光景は15回見ているが、そのほとんどの時に殺風景、もしくはつまらない寂しい場所だなと思っていると思う。

 だって、ここは山の田舎の最も人口が少ない集落である。殺風景なのも仕方ない。

 また、ここの光景は僕が10歳ぐらいまではもっと綺麗に見えていたと思う。それでも殺風景だったけど。

 ただ、その翌年から今年までは全部同じように見える。

 ここの集落は、僕の祖父が一人暮らししていたのだが、僕が11歳の頃、祖父は孤独死していた。僕が第一発見者だった。

 だから、それ以降は毎年同じように見えている。


(そろそろ行くか)


 そう思って僕は立ち上がり帰ろうと自転車のサドルにまたがった。そして、そのまま自転車を走らせ山を降りた。

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