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帰郷

分かりやすい文章書くのは難しいな。

まだまだ拙すぎる文章ですが、読んでくれる人がいればいいな。

「  ぇ   ま な  の   

  ど  に い  の  は

     あい    くる   えに」


どこからか、水底から響くように聞こえる微かな声が聞こえる。

周りは真っ暗で見渡す限り何もないように見えるが、よく見ると微かな輝きが少しだけ見ることができた。

例えるなら、恒星がほとんど無い暗黒宇宙の中に生身で浮かんでいるようなものだ。

その声は、1週間ぐらい前から聞こえていた気がする。

おかしなことに、その声を気味悪がることは無かったがこうも見続けるのは何かあるのかと考えてしまう。

そんなことを考えていたら周りが薄くぼんやりと白くなり始める。


「どうやら 今回もこれで終わりかな。毎度同じ夢で、飽きてくるな・・・」





意識がさめ始めると、微かな振動が体に伝わってくる。

目を開くと誰もいない対面の席が見える。

遠くのほうに数人の学生らしき人が座っているだけでほぼ空っぽな車両で都会の喧騒など関係の無い、夕暮れ時の田舎の風景が窓の外駆け抜けていっている。

ふと 何でここにいるんだっけと記憶を思いかえす。





もう少しで暑くなり始める5月の終わり、新垣悠輝あらがきゆうきは目の前の会社のドアに貼られた一枚の紙の前で呆然と立ち尽くしていた。

周りはそこまで暑くは無いが、背中には嫌な汗をかき。

その顔には、分かりやすいほどの怒気がありありと見えた。

貼られている紙には長々と書かれてはいるが、分かりやすく簡潔いえば「倒産」とかかれている。

確かに「倒産」しないとはいえない弱小企業であったが、その後のことなど何も書かれてはいなかった。

悠輝は、ここにはいないどう見ても童顔で成人してないと言える ちんちくりんの経営者を思い浮べた。

その童顔が自分に向かって一言いってくる。

 

「ごめ~ん 経営失敗しちゃった。 テヘ♪」


悠輝のなかで、さまざまなものがブチ切れたのは言うまでもあるまい。

同僚が出社するまでのことは 悠輝の記憶から忘れてしまいたいこととなってしまった。

それから無職ではどうにもならないので次の職を探したが、不景気のご時勢の只中つける職も無いままに1ヶ月が過ぎてしまった。

故郷の親には頻繁に連絡をしていたので、かなり心配されて「一度戻ってこい」といわれてしまった。

このままでは、そのうち金が尽きるかもしれないと思い。仕方なしに帰郷することにしたのが一週間前のことである。

それから今日の電車に乗るまでは嵐のような忙しさになってしまった。

そのため地元のローカル線に乗った後は 泥のように眠りこけてしまったようである。

地元が終点でなければ危うく乗りすぎていたことだろう。

そんな今までのことを思い出していたら、かなり先のほうに目的の駅が見え始めた。


「次は、終点~ 終点~  上山駅~ 荷物のおとり忘れのないよう ご降車ください~」


都会では聞くことのない車掌の放送を聞きながら降りるたもめに荷物を隣から持ち上げた。








「ここは変わんないな~」


悠輝は、記憶とほぼ変わらない景色の駅の風景に時間の止まったようだとなんとなく思ってしまった。

大学入学のためにここから出たが、それ以来約20年帰郷してないので違う場所になってるだろうと思ったのだ。

記憶の中の風景と違うところは1つだけのような気がするから強ち間違ったものでもないだろう。

寂れた無人駅の改札を軽めのスポーツバッグを肩にかけて、夕日が沈む山に向かって出て行く。

あたりはコンビニが1軒あるぐらいで他に日用品の扱うスーパー以外は土産物屋があるぐらいだ。

高い建物などところどころにある3階建てのビルくらいで、後はだだっ広い畑の中にぽつんぽつんと家が点在しているだけである。

その中で異様を放つように高いフェンスで囲まれた建物が少しと遠くの畑の中に存在していた。

かなりの敷地を囲っているフェンスの向こうには、数人の人影が運動場らしき場所で走っているのが少し見えていた。



「確か 前に全寮制の高校が家の近くにできたとか言っていたが あれがそうなのかな?」



悠輝はかなり前に聞いた地元の話を思い出していた。

何でもどこぞの企業が出資して学生たちに自然に触れ合いながらのびのびと学業に励んでもらいたいという思惑から何も無いこの地域に最新セキュリティー完備の全寮制私立高校が建設されることになったらしい。

確かに何も無い自然あふれるとこだが、わざわざこんなとこに建てなくてもいいのにと建築に反対していた人たちの言である。

そんなことを思い出しながら実家に向かって歩いていると、件の学校の正門が見えはじめてきた。

まだ、建てられて数年しかたっていないため真新しい建物が視界いっぱいに見え始める。

正門にはセキュリティーのためか警備員の姿が見える。車周りには何かの記念碑を立ててるのか工事車両がとめてあり数人の作業員が今日の作業の片づけか動き回っている。

運動場のほうからも、クラブ活動が終わったのかかなりの生徒がこちらに向かって来てるのが見える。

どうやら隣に見える寮に帰るのだろう。

悠輝は、そんな光景を正門のまん前から眺めてた。

ふと背後に気配を感じ、振り返ると歩道のぎりぎりの場所に一人の少女がたたずんでいた。

夕日に照らされる少女は一瞬見惚れてしまうほどの美少女だった。

夕日のため赤く染め上がった肌も透き通るような白いのではないかと思うほどのスベスベの肌。

くりっとした大きな目にすっとした小ぶりの鼻、薄い桜色した唇が少し幼く見える感じに配置されつつも艶かしさも見て取れる。

驚いたのは、腰まであるプラチナの髪で、夕日を受けてきらきらと輝いていた。

こちらを少し見上げるように見ているので、背は160くらいだろうか?

すらりとしたそのプロポーションに夕日に染まる白色のワンピースなのだがある一部分はたいへんに立派な物だった。

たぶんここの留学生が寮から買い物にでも出てきたのかなと思っていると少女はこちらを見つめながら微笑を浮かべこちらに近づいてきた。

一歩ごとに左右に首をかしげるように近づいてくる姿はなんともかわいらしいく、その頭を撫でてしまいたくなる。

そんなことを考えていると、少女は2~3歩までの距離で立ち止まり悠輝の顔を見上げてくる。

そして可愛らしいその唇が言葉をつむぎだした。


「やっと・・・・見つけた♪」





悠輝は一瞬なにを言われたのか理解できなかった。

目の前の美少女のような知り合いにはまったく心当たりも無く、また、ファンが現れるほどの有名人でもない。

この子はなにを言ってるのだろうか呆気にとられた。

その一瞬のうちに目の前の美少女は、ふわりとこちらに飛びついてきた。

悠輝はとっさに少女を抱きとめる。

 

  「ちょっ! ぐはっ」


軽く圧し掛かられるぐらいだと思っていた悠輝は、その衝撃に呼吸が止まってしまった。

そして、そのまま少女とともに正門から約3メートルは離れている設置中の記念碑の前まで吹き飛ばされていた。

そのあまりの異様な光景を見た周りの人々は凍り付いていた。

見ていなかった者たちも吹き飛ばされた悠輝がおこした音に何事かと視線を向けていた。

悠輝は、体を起こそうとして力がまったく入らないことに、背筋に寒気が走った。

首だけ起こし抱きつく少女に目を向ければ、すごく安心した顔をして抱きついている。

その顔を見つめていると自分の仰向けに転がっている周りの地面がほのかに光を発しているのに気がついたが、周りの誰も気がついていないようだった。

なにが起きているのかと周りを見渡そうとしたとき、誰か甲高い声が危険を知らせる声を発した。

そちらを見たとき下校途中の女学生の少女が両手で顔を隠し、目を背けるところだった。

その直後、悠輝は自分に影がかかったことに気づき、後ろを見るために起こした首の力を抜いた。


「・・・・・マジかよ。」


大きな石の塊が、やけにゆっくりとこちらに倒れてくる光景を悠輝はその目に映していた。

悠輝が意識が無くなる寸前に聞いたのは、何かの生き物が押しつぶされる音だった。

まだまだ書き方、表現の仕方考えなければ><

次回もできるだけ早く投稿できるようにがんばりますので読んでいただけたら嬉しいかぎりです。

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