訓練
一時くらいになるともう、脳は正常に働いてないらしいですね。
眠くて。
ってことは僕の脳は眠くない時がないからいつも正常に働いてないのかなぁー。
じゃぁ、テスト落としても仕方ないね^_^
拝啓 お母さん
お元気ですか
今、僕は 殺されかけてます。
・・・女の子に
「ファイヤーブレッド!
ウインドバレット! サンドバレット」
「うおっ」
三色の魔法が俺を追う。
えっと????こういう時はなんだっけ?
確かログ・ポッツの《魔術師との戦闘》に書いてあったよね。
えっとーーー
ヤベェ。
思い出して戦うのでは着弾に間に合わない。
「先程は手を抜いていましたので考えながら戦えたようですが、実際の戦闘ではそれは難しいことを身を以て知っていただきましょうね うふふ」
やべえよ
性格変わってるよ
コロサレル
「あらあら。呪文まで、唱えて教えて差し上げてるのに。
唱えるのやめちゃおー。ほいっ」
ドドドドドドド
なんだよ、これ??
てか、シルフは魔方陣なしで魔方使えんのかよ。
「ぐぉぉぉ」
飛んでくる雷に食らいつく。
身体にズンという衝撃が走る。
「くっ」
ずるずると身体が後方に引きずられる。
「あら?」
「とまれぇぇぇぇぇ」
「まさか耐えきるなんて」
酸素が足りず、身体が痺れて痛い。
剣に巻いた紙も焦げて効力を失っている。
書き直さないと。
洞窟の端にある木製の机から本を取る。
「書き直すのですか。普通は戦闘中にそんなことはさせませんが・・・・」
「まぁ、大目に見てくれ」
魔法陣を書き起こす。
「ん?」
「どうしたのですか?」
「いや、いくぞ」
そうだ、剣と魔法で戦っていたらこいつの独壇場だ。
ベルトにつけた鉄のペンケースから羽ペンをを取り出し、魔法陣を書き起こす
「だから戦闘中にそんなことはさせる訳がないでしょう」
三色の魔法が飛来する。
「だから、隙を作るよ。魔方陣発動!」
俺の目の前にでかい壁ができる。
三色の魔法にも耐えきった。
「そんなのすぐに壊せますよ。それに、魔法を当てるにはこの壁から体をだす必要がありますよ?」
「いや、これが俺の武器だよ。」
俺が壁に魔方陣を書いたページを破って魔力で貼ると、壁が大砲に変化する。
「え?」
「いけぇー!」
砂と火の混成魔法がかなりのスピードでシルフを、追い詰める。
「成る程。これは・・悪くない」
魔法はシルフに着弾し、弾ける、
「シルフ!!」
「これくらい大丈夫です。」
何事もなかったかのように土埃からシルフが出てくる。
「え?」
「こんなの、当たる前に消しましたわ。この剣で。」
シルフは輝くレイピアを見せる。
「それは?」
「クルモアというレイピアで、魔法を喰らう特性があるのです。
だから、私に魔法は効かない。」
こいつ・・・結構つえーやつだったのか?
「さ、あと2時間は連続でやりましょうか!!頑張って楽しませてくれたらご褒美にちょっと休ませてあげようかしら うふふふふ」
シルフがニコッと笑う。
「性格変わってません?
・・・シルフさん?あの、いや、ちょっとまって。うわぁぁぁ」
「すいませんでした!!」
後日、俺は全身筋肉痛で、起き上がれずにいた。
「なんか、凄い性格変わるんだね」
シルフが恥ずかしそうに俯く。
「実は、戦闘中は性格が、変わってしまって、というか昔に戻るというか」
「昔に?」
「あ、いや。これはまた今度に。とにかくもうこうならないように致します」
「いいよ。あれくらいやってもらえた方が助かる。
女の子に剣で切りかかるのは気がひけるから。」
「そうですか。では、そのように。
ですが、ご主人様はかなりのスピードで成長されております。
この調子だとすぐに魔物狩りに行けると思います。」
「そうか。・・・いててて」
「大丈夫ですか?いま手当を」
「いや、いいって」
「ご主人様のお世話が私の全てでございます。
さぁ、服をお脱ぎください。」
「ん?いや、大丈夫だよ」
シルフがエプロンのポケットからトロッとした液体の入った瓶を取り出す。
「・・・・なに?それ」
シルフがニコッと笑う。
「秘伝の薬です。男性の方はこれで全身をマッサージすると万病が治ると」
「誰が言ってたんだよ」
「おじいちゃんが」
・・・おじいちゃん???なに教えてるの??
「さぁ!ぬりますよーー」
「いや、やめっぁぉぁぉぁぁあああ」
おじいちゃん!ありがとう!!