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群れの長になってしまった
「群れの長を決めるぞ!」
山から下りるとすぐにゴブリン達が騒ぎ始めた。
「なりたい奴!」
「はい!」
すぐに手をあげる。
「おまえ、その足!」
俺の足は赤黒く変色し、稲妻のような魔方陣は赤い魔力を放っていた。
「ああ。気にするな。」
「気になるよ!」
ゴブリン達が騒ぐ。
俺は近くの岩を蹴り飛ばす。
まるで鉄のハンマーに砕かれたように岩が飛び散る。
「それは・・・・」
「俺がこの集団の長だ。いいな!」
「「「は、はい!」」」
ゴブリンの長になった。
「・・・で、何すりゃいいんだ?」
「何って・・・まずは群れを広げて、あの縄張りを作って守らなきゃいけないんですよ!」
「縄張りを作らなかったら?」
「ゲートで外の世界に放り出されます。それか、他の群れに吸収されますよ!」
「そうなのか・・・・ま、おれ、第一魔界制圧するから!」
「「えーーーー!」」
ゴブリンが大げさに驚く。
感情が豊かだ。
「おれ、おまえら結構殺してきたけどな」
「「え?」」
ゴブリンには聞こえなかったようだ。
「さ、まずはこの山近くを制圧しよっか」




