ストップ
ドォン
「ガハッ」
月矢が吹っ飛ぶ。
頭を壁に強くぶつけたようで、気を失う。
「ご主人様っ。貴様ぁ!《タイムアクセル》バースト!!」
白髪の女が腰のレイピアを抜き、三鷹を襲う
「きゃ、ちょっとごめん。話を聞いてって!氷精製 《アイギス》」
パキパキ パキパキ パキパキ
ガッシャャン
「うそ・・・・一撃でアイギスを?」
「ご主人様!大丈夫ですか!」
大地の頭からは血がどくどく流れ、右手は変な方向に曲がっていた。
「と、とにかく回復を。ヒール」
「ううっ」
「ご主人様!」
月矢の目が虚ろにシルフを見る。
「あー?」
「は?」
「あう。あー」
じょぼじょぼ
「ご主人様!漏らし・・・・え?」
「あーー、あーーーー」
「まさか・・・脳に障害が」
三鷹 凛が走ってくる。
さっき大地にバイクを思いっきりぶっ飛ばした張本人である。
「あのぉ。すいません!お連れの方・・・・・・・・って平塚??うわっ。え?」
「貴様ぁ!死ねぇ!」
シルフの体から青い魔力の柱が立つ。
「おい!お前一般人を轢い・・・・・っておねぇさん。エルフか?」
「よくも!よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくも!」
シルフの体から迸る魔力の奔流に周りの建物や人が吹っ飛ばされる。
「やべえ。こいつ!おい、凛!本当はお前だけだ!許してくれ!だからケンカは終わりにしよう。こいつやばいぞ!」
「っつ。・・・・今回が最後よ。次やったら殺すから」
「お、おう。じゃあ、あいつ倒しますか!」
「そうね。あいつ多分人間じゃないし!」
「部分龍化 《アーム》《ボディ》
《レッグ》」
「民間に避難と。あとは龍炎防ぐための壁でここら一体囲わなきゃ。」
三鷹が手を出す。
「氷精製 《リング》氷操」
円形に氷の壁が瞬時に精製され、民間人と隔絶された空間に変化する。
「いいわよ!」
「よしゃあ!龍炎 《ブレス》」
フゥッ、と一瞬息を吸い、一気に炎のブレスとなってシルフを襲う。
「29、30、31、32」
炎のブレスを見て、なんでもないようにレイピアを抜き、つく。
それだけで炎は消えたのだ。
「は?」
「何あいつ!龍炎を?」
「42、43、44」
「くっ。私が!氷精製!《ナイフ》」
無数の煌めく、氷の小刀が空中に現れる。
「氷操!」
指でカクンと前を示す。
すると氷の煌めきはシルフを全方位から襲った。
しかし、シルフが目に見えない速さでレイピアを振るい、全てが霧散する。
「は?」
「77、78、79、80、・・・《タイムアクセル》」
ゴォ
シルフのレイピアが青い魔力を、いや、輝き、あたりを真昼のように照らす。
「やば!こいつ、この街ごと吹っ飛ばす気?」
「あれは・・・まずい!完全龍化使って逃げ切るか?凛!逃げるぞ!」
「あっ。え?うん!」
周りの氷が魔力の奔流に崩れ始める。
「死ね!バースト!」
シルフがレイピアをつくと魔力が迸り、全てを破壊するエネルギーとして、二人襲う。
「くっ。龍化間に合わねぇ!凛!お前だけでも!」
「嫌よ!」
「ちっ。くそぉ!」
「いやぁ!」
奔流が二人を飲み込まんと迫る。
二人は死を覚悟して目を瞑った。
「はい。ストップ!」




