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声の主は
「部分龍化!《アーム》《龍炎》」
男は走りながら詠唱する。
すると男の腕は龍の腕となり炎が腕に纏う。
「ちっ。氷精製 《アイギス》」
逃げているらしい女が詠唱すると一瞬で分厚い壁ができる。
ジュゥゥゥゥ
水蒸気が発生し、壁に大穴が開く。
しかし、女までは届かず、女は逃げ続ける。
「三神!もうほっといて!私はこんな軍団抜けるの!!」
「だめだ!」
「なんとかなるわ!もう、あんたのことも信じられない!」
「待ってくれ!浮気なんかしてないって!」
「うるさい!私はもう、田舎でも行ってゆっくり過ごすわ!氷精製!《バイク》」
「ちっ。てめぇ、指名手配されたらめんどくさいぞ!」
「何よ!あいつも指名手配されて、結局捕まりもしてないじゃないの!うまく悠々と暮らしてるわよ!」
「とっくに死んでるかもしれねぇだろ!あっ、ちょっとまてぇぇぇぇー。部分龍化 《レッグ 》」
「ふん!じゃあね!ばいば・・・・ってちょっとそこ!危な!
ちょっ!
避けなさいよ!!
キャーーーーーーーー」
「「え?」」