告白
「あれ、可愛いですね」
「ああ。いいな」
「これ、似合うかなぁー」
「ああ。いいな」
「本当ですかぁ。私、もっとシックな服が似合うと思うんですけどぉ」
「ああ。いいな。」
「あれも可愛いー。ご主人様!!見に行きましょう!!」
「ああ。いいな。」
・・・・・・・きつい。
デートというものがこれほど大変なものだとは思わなかった。
インドア派の俺にとって、休日は一歩も外に出たくない派の俺にとって、デートは想像していたものではなかった。
『みんな凄いな。・・てか、俺荷物持ちじゃねぇか』
「ご主人様?」
シルフの顔が目の前にあった。
「うわっ」
慌てて離れる。
自分の顔に自信がないからな。
近くで見られるのはちょっと緊張する。
「・・・・ご主人様は私が嫌いですか?」
「は?」
「そうですよね。可愛い系の人間の女が良かったですよねー。」
「は?」
「こんな貧乳女嫌いですよね。」
「ちょっとまって。俺はシルフのこと好きだよ?」
「え?」
ガラン ガラン
教会の鐘が鳴る。
夕日がシルフの顔をオレンジに染めていた。
「・・・・本当に?」
「ああ。」
「・・・・本当に本当に?」
「本当に好きだよ。」
「・・・・こういう時はハグしてくれるんじゃないですか?」
え?何この急展開・・・・。
ハグ・・・していいの?
「ほら。」
シルフが手を出す。
「じゃ、し、失礼します。」
「どうぞいらっしゃってください。」
「・・・・えい。」
俺の身長がもっと大きかったら良かったのに。
「・・・・・恥ずかしいですね。心臓やばいです。」
「そ、そっすか。」
ああ、やばい。
心臓が破裂しそうだ。
やっぱ言った方がいいのだろうか。
やっぱり付き合ってくれとか。
なんかロマンチックに。
「シルフ」
「はい。」
「付き合ってくれ。」
その時彼女はほおを染めてこう言ったのだ。
「は・・・・・いや、辞退させていただきます。」




