デート???ってなに?
俺は炎龍の洞窟に戻るとすぐに書庫に篭った。
書庫の中心に立つ。
そして波紋状に魔力を広げていく。
「《閲覧》」
本の情報が頭の中を流れていく。
しかし、魔王に関する情報が殆ど見つからない。
「情報が足りない。どうすればいいのか」
「ご主人様。」
「うわっ」
シルフが来たことに全く気がつかなかった。
「魔王に関する情報ですか?」
「ああ。全然ないんだ。」
「そうですね。魔王は私も見たことがありませんし・・・・。」
「そうなんだ。シルフって何歳・・・ひっ」
シルフが戦闘モードの血走った目になる。
「申し訳ありません。もう一度・・・」
「いえ、なんでもない・・・デス。」
シルフがニコッとわらう。
「賢明な判断です。」
ふぅ。
これは禁句なんだ。
気をつけなければな。
「コホン。ええと、魔王の情報ですよね。だったらここよりも王都の図書館の方が良いのでは・・・。」
「は?いや、俺今行ったら多分捕まるよ?
式典とか、仕事とか放り出して来ちゃったから。」
「そーなんですか?でも、私のスキルを使えば大丈夫です!」
「・・・・・あ、《マジック》か。」
「はい。明日にでも行きますか?」
「えっと・・・・」
「デートですね!」
「で?え?」
「楽しみです!何着て行こうかなぁー」
「ちょっとまってね。ええと、」
「それでは私はこれで。」
「・・・あの、シルフさん」
パタン。
どうやら俺は明日人生初のデートがあるらしい。
魔王の情報探しは、いづこに?




