連携してみよー
「《タイムアクセル》」
シルフが走りながらスキルを準備する。
「1、2、バースト!」
「グギャァ」
ホブゴブリンが吹っ飛んでいく。
オーガにぶつかり、潰された。
「なんだ、あの棍棒」
「オーガは結構強いですよ。竜の骨とかで武器をホブゴブリン達に作らせて、めちゃくちゃ頑丈な棍棒もってるやつもいる!」
「《火剣!》」
刀身が爆ぜる。
そして煌煌とした火の剣となった。
「よいしょ」
刀を振るうとホブゴブリンの腕が飛んでいく。
そして切り口から発火し、全身を炎で包まれた。
「やっぱり切った後、燃えるのはいいなぁ。それに身体強化で剣を振るのが速いわ」
「でも、和国流も炎が出る技多いですよね?」
「・・・・まぁ、いいんだ。火剣とかやってみたくて」
「ウガァァォ」
オーガがドカドカ走りながらこちらに棍棒を振りかぶる。
「シルフ、左で待機して8秒後にタイムアクセル。」
「は!」
俺がオーガの正面から突っ込む。
すると手に持った骨の棍棒が大地を潰そうと振り下ろされる。
俺は剣の柄にある魔紙(魔法陣)に魔力を込め、両手で横に構えた。
「《障壁》」
オーガと俺の障壁が拮抗する。
障壁には一撃でヒビが入り、数秒も持たないように感じられる。
「9、10 《バースト!》」
オーガに横からシルフのスキル、《タイムアクセル》が入る。
体に大穴を開けるオーガ。
「グガッ、ガゥ」
地響きを立ててオーガが絶命し、倒れる。
「連携も様になってきたな。」
「そうですねー!結構ご主人様の指示も悪くないですよ!」
「そっらそっかー(戦闘中、目が血走ってて怖いなぁ。シルフ。)
」
「さぁ、レベル上げていきましょう!」
「お、おう(一応まだ、18レベルなんですけど・・・・・これでオーガ行ってるんだから頑張ってると思うんですけど・・・)」
シルフには俺の想いなど、通じず、血走った目で獲物を探しに走るのだった。