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シルフの秘密

「そういえばシルフに聞きたいことがあったんだよね」


「なんですか?」



俺たちは夕食を食べるために洞窟内の食料庫にきていた。


魔力を流せば使えるめちゃくちゃ便利な厨房が付いている。


ここにある食材は腐らないように部屋に魔方陣が貼ってあるそうだ。


ちなみに今日のご飯はカレーである。


「このリングなんだけど」


ポケットからリングを取り出す。


「これって・・・・・え?どこで拾いました?」


「ギルルスって亜人がつけてたやつだよ。

腕切り落とした時に、異常なほど動揺してたから。これかなーとおもってね。腕は燃やしたんだけどこれだけ持ってきちゃった。」



「うーん。これは・・・・」


シルフが悩んでいる。


「どうしたんだ?」


「それは魔将のリングと言いまして、魔性達はみんなそれをつけているんです。」


「ああ。」


「それを全て集めると、魔王が誕生し、人間界も、魔界も、全ては彼らの手中に落ちると言われているんです。」


「でも、ずっとこのリングは魔将が持ってたんだろ?なら、さっさと使えばいいのにしなかったってことは・・」



「そうですね。おそらく何かしらの発動条件が揃っていないのでしょう。」


発動条件か。


「月矢様はどちらの味方なのですか?」


「どちらの?」


「人間か。亜人か。」


「そりゃもちろんにんげ・・・」


エルフだっけ。


シルフは。


こいつって亜人だよな。


シルフが笑う。


「別にどちらでも構いませんよ。

不干渉でもいいと思います」


ずっと黙ってたことがある。


聞かまいとしていたが気になっていた。



「・・・・なぁ、シルフ。

なんでお前はここにいるんだ?」


「えっと・・・どういう意味ですか?」


「王国にいる時に本で読んだことがある。

君たちエルフは滅んだはずだ。」


「・・・・・」


シルフが無表情のまま固まる。


「知ってらしたんですね。」


「ああ。まぁ、最近まで忘れてたけど。俺の記憶が正しければ人間の進行と突如現れた亜人達の攻撃によって君たちは滅んだ。ダークエルフも同じ運命を辿ったんだよな?」


「はい。」



「ギルルスがシルフを読んだ時、聞いたことある名前だとおもったんだ。

《ローザンヌ》。

エルフの王の姓だ」


シルフが俯く。


「ばれてしまいましたか。

王国にそんな記録が残っているとは。」


「三年も楽しみが本しかなかったからな。

誰も見ないような記録とかも読み漁ってたんだ。」


「そうでしたか。」


「本当の君の名はシルフ=ローザンヌ」


シルフの目が見開いた。


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