表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2人のKI★SE★KI  作者: 恋する?高校生@鳥取
4/5

第4章 裏切りのデート

第4章   「裏切りのデート」




「嘘だろ、美紀と健って・・・」

未だに同様を隠しきれない翼は美紀に何故健と付き合っているのかを聞くことにした。

しかしとてもそんな勇気は出ない。しかしどうしても理由が知りたくなった翼は美紀の女友達である同じクラスの恵美に聞いてみることにした。

同じクラスの女子なら何か知っていると考えた翼。

さっそく恵美に電話をかけて見る。予想以上に早く繋がった。

「もしもし?ん?翼くん、どうしたの急に」

「あのさあ、美紀と健が付き合っていたことって知ってる?」

「え?美紀と健?いやあ初耳だよ」

「え?知らなかったの?」

「うん。逆に何で翼はそれを知ってるの?」

「いやあ、実は今店で2人が一緒にいるのを見てしまったから。」

「そうなの?私初めて聞いたから・・・」

「そこで聞きたいけど何故美紀があんなにワルな健と付き合っているか知ってる?」

「いやあ、そんなこと言われても知らないな。あ、でも・・・」

「どうしたの?何か知ってる??」

でも・・という言葉に少しの期待を寄せる翼。

「噂なんだけど健ってお金持ちということを聞いて、もしかしたら美紀はお金のために健と付き合っているかもしれないかも。 あ、いや。これはあくまでも私の予想だから、本当のことは分からないけど。」

(『お金』のため??・・・・)

翼の頭の中は混乱していた。

詳しいことをもっと知りたい翼はさらに2人の後を追って見ることにしたがもうどこかに姿を消していた。

そのままウロウロと歩いていると休憩スペースみたいなところに2人がいるのが見えた。

「あ!いた」

翼は悪いと思いながらもこっそりと2人の話を盗み聞きしてみることにした。

(バレませんように・・・)


休憩スペースギリギリの場所に立ち、何か話しているのを聞く。


「本当に今日はありがとね」

健の声だった。

「何言ってるの。私たち付き合っているじゃない。それよりこのあとどうする?」

「カラオケでも行こうかな?あ、もちろん健の驕りでね♥」

「ま、またかよ。たまには美紀も払えよ」

健は美紀に反抗した。すると

「あら?そんなこと言っていいの?もし払わなかったら『あのこと』を学校にバラすよ」

「そ、それだけは辞めてくれ。お願いだから」

「じゃあ、いいよね??」

「分かったよ」

この時翼は疑問に思った。

「ん?あのことって何だよ。もしかして何かの条件があって2人は付き合っているの?」

翼はとても『あのこと』が何か気になっていた。

「それよりさ、もうあのことは忘れてよ」

さらに健が続く。

「は?何言ってるの。健がうちの店で万引きしたことは一生忘れないよ。だからそのことをバラして欲しくなかったら毎回デートでおごってね。どうせあんたの家お金持ちなんでしょ。それくらいいいじゃない」

この時翼はピンときた。

「もしかして健のやつ美紀の店で万引きをして、それをバラして欲しくないためにデートとしてお金を毎回おごってもらっているのかな?ん?どういうことだ??簡単に言えば口止め料??」

さらに混乱してくる翼。

翼はどうしていいか分からずにその場から逃げてしまった。

逃げる途中に1つ心配なことが思い浮かんだ翼。

「もしかして美紀のやつ、あのままずっと健からお金を・・・??」

1度美紀とゆっくり話がしたいと思った翼は美紀へ今度、会えないか?と電話をしてみることにした。

そして3日後にゆっくり話そ、と話がまとまり何も詳しい状況を知らない美紀は待ち合わせ場所の近所の図書館へ行った。

「遅くなってごめんね。」

「別にいいよ。それより悪いな、急に呼び出して」

「別に私は、、で?話したいことって何?」

「実はな、俺・・・」

急にしんみりとした感じで話し出す翼。

「ん?どうしたの?」

「俺この前美紀と健が一緒にデートしているのを見てしまったんだ」

「え???」

「実は、あの休憩室での話も聞いてしまった。ごめん」

「ちょっと待ってよ。何で翼がそれを??」

美紀も少し興奮しているのか、いつもとは違う美紀の感じがした。

「うん、あの日に俺は別のようで店に来ていた。するとその時偶然美紀と翼を見てしまった。もちろんそんなこと初めて知ったからそのときは信じたくなかった。でもあの休憩室での話を聞いてしまって俺は本当にびっくりした。2人がそんな理由で付き合っていたなんて。そこで、俺から1つ言いたいことがある。もう2人が付き合うのは辞めた方がいいと思う。そんなお金目当てで付き合うなんて・・・」

「やめて!!!」

突然大声をだす美紀。

「翼、最低!!何でそこまでして私と健の恋を邪魔したいの?そこまでして私たちの恋をメチャクチャにしたい訳?もういい、そんなことする人なんて友達と思いたくない。じゃあね!」

その場から帰ろうとする美紀を必死で止め、さらに話し出す翼

「いや、俺だってお前たちの恋を邪魔したいとは思わない。でもそんな、そんな理由で付き合って本当に楽しいの?絶対に何年後かには翼が今よりもっとワルになっていると俺は思う。いや、絶対そうだ。だからそんな危険な男とは今すぐに別れた方が正解だと俺は・・」

「いい加減にして!!!」

その声は図書館内の全てに聞こえるほど大きな声だった。

ほかの利用者もチラチラと美紀のほうを見ている。

「何でただのクラスメイトの男子にそこまで言われないといけないの?健は確かに今まで何度か問題を起こしているけど私と付き合い初めてからは本当に幸せそうだよ。健は絶対にそんな悪いことをしない、と私は信じているから。とにかく2度と2人の関係に邪魔しないで。」

「いや、俺はそこまで・・」

「とにかくほっといて!そしてもう2度と私と口聞かないで!」

と言い残し図書館から出て行ってしまった。

「美紀・・・・・」









それから時は流れ気が付いたら卒業式の当日になっていた。

しかしそこに健の姿は無かった。

美紀は来ていたが何か暗そうな雰囲気だった。

何かあったのか聞きたかったがあの時のトラウマが今でも思い浮かぶ。

「「とにかくほっといて!そしてもう2度と私と口聞かないで!」」


その言葉を思い出すと美紀のことが心配でもどうすることもできなかった。

なんとか卒業式は終わり、最後のHRが開かれた。

「皆さん、卒業おめでとうございます。残念ながら今日は健くんは来ていませんが皆さん。これからはそれぞれの未来に向かって頑張ってください。私も心から応援しています」

先生からの最後の話も終わり翼は勇気を持って美紀の近くに行き、ついに覚悟を決めて話し出した。

「美紀、卒業おめでと、それより元気無いね?どうしたの?健も来て無いみたいだし、何かあったの?」

と勇気を出して聞いて見た。

美紀はゆっくり口を開いた。



(続く)



いかがでしたか?

いよいよ次で最終話。いったいどうなってしまうのか??

注目です!!お楽しみに★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ