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2人のKI★SE★KI  作者: 恋する?高校生@鳥取
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第2章 「これで許してください。」

第2章「これで許してください」



1つの古びた個人経営の雑貨屋を見つけた健、表雑を見ていると

『小林美紀』どこかで聞いたことある名前だったが特に気にせず店の中に入ると誰もいなかった。

「ぶっそうだな。誰もいないのか? まあ今がチャンスだ」

と言い近くにあったマグカップと高級そうな腕時計と最新式そうなデジカメをカバンに入れた。

「店は古そうだけど無駄に新しい物が多いな」

健は誰もいないのを見計らって店の外に出ようとした、しかしその時。

ガッシャーーーーーン

健は入口に置いてあった傘立てにつまずきその場に倒れた。運良く?盗んだものは壊れていなかったが近くに置いてあったグラス2つが床に落ちそのまま割れてしまった。

「誰かいるのか??」

店の主みたいな人が奥の部屋から出てきた。

「やべ、見つかる」

逃げようとしたが転んだ痛みで立つことができない。

「おい、君。そこで何をしている?」

出てきたのは60を少し超えたようなおじさんだった。

とうとうバレてしまった。

「すいません!」と言いそのまま事情を聞かれた。

「君、どこの高校だ」

「本当にごめんなさい。〇〇〇高校の3年生です」

「ん??〇〇〇高校だと?それなら美紀を知ってるか」

「え?美紀・・・ああ、同じクラスの子ですけど」

何と健は同じクラスの美紀の家で万引きを働いてしまったのだった。

「はあ、よくそんなことが出来るね、同じクラスメイトの家で万引きをするとは・・・」

「本当にごめんなさい。どうか許してください。お願いします」

「いやあ、わしだって許してやりたいよ。でも学校には連絡するよ」

その瞬間背中が寒くなる健。

実は学校からも

「あのあとまた何か問題を起こしたら退学してもらうからね」

と言われ、もう後が無い健だった。

「お願いします。学校には絶対に言わないでください。代金は必ず弁償します。実はうちの父親が大きな会社で社長をしています。このことが会社の耳に入ると父親が・・・

ですので必ず弁償します、どうかこれで許してください。」

と言い切ると健は、そのおじさんい向かって土下座をしようとした。

その時

「ただいま」

何と美紀が帰って来てしまった。

「あら?何してるの?おじさん」

「実はこの子が万引きをしてな、お前この子知ってるか?」

健は顔を伏せたが

「もしかして・・・・健?健くんなの??」

(あああああああああああああああ、ついにバレてしまった)

「ごめん、美紀。俺万引きしてしまった。どうか許してくれ」

まさかの同じクラスの男子がうちの店で万引きするなんて。美紀にとってはそれがとても苦痛で仕方なかった。

「健くん・・・」

美紀は健のもとに行きしばらく必死で謝罪している姿を見ると何やらおじさんと少し話し始めた。

「もう2度とこんなことしないでね。分かった、学校には連絡しないけどとりあえずこの盗んだ代金とこの壊したグラスの代金の合計6800円は払ってね。それをもらったらもうなかったことにするから」

と、おじさんから言われた。

「ありがとうございます。今すぐ代金を『おろして来ます』しばらくお待ちいただけますか」

と言うと店を飛び出した。

店を出ると美紀はあることに気がついた。

「ねえ、今お金を『おろして来ます』って言ったよね。健、自分のカードを持っているのかな」

おじさんはさっき聞いた話を思い出した。

「ああ、なんかさっきな健という奴?その父親が大きな会社の社長をしているみたいだ。

だから相当のお金持ちだと予想するよ。だから息子にも銀行か何か知らないけどカードを渡しているんじゃないのか?従って息子もお金持ちか?」

「よく分からないけどお金があるなら万引きなんかせずに普通に買えばいいのに」

2人で話していると健はすぐに戻って来た。

「すいませんでした。これでお許しください。お願いします。」

健から渡された金額は8000円入っていた。

指定した6800円より少し多くなっていた。

「あの?私は6800円と言ったけど、これは・・・」

「すいません。ほんのお詫びの気持ちです。どうかこれでお許しください。本当にすいませんでした」

「ああ、分かった。じゃあこれからは気をつけてね。ではさようなら」

「本当にすいませんでした。では失礼します」

帰る間際にもう1度謝罪をし、頭を下げて店を後にした。

その姿を見ながら美紀は

「健はお金持ちなのか・・・」





「頑張ってーーー」

「翼くーーーーん」

連休の最終日、翼は急に入ったテニスの親善試合に参加していた。翼のことが気になる数人の女子生徒が応援に来ていた。

「それにしても翼くんすごいよね」

「そうだね、学校でも『テニスの神』と言われているからな」

「どうする?もしこのまま5年後の東京オリンピックの出場が決まったら?私絶対応援行くよ。目指すは世界一だよね」

それほど期待されているだけに全校生徒はもちろん、噂を来た地域の人などたくさんの人が翼を応援していた。

「頑張れーーー」

「ファイトーー!」

応援の甲斐もあってか見事に勝つことができた。

「みんな応援ありがとう!みんなのおかげで勝つことができたよ」

この親善試合に勝てたら県大会に出場出来る。先日開催された県大会とは別のやつでこれに優勝すると今度はアジア大会の日本代表として参加できるのだ。

「次も頑張ってね。私絶対応援するよ。」

「ありがとう、みんな」

翼がテニス場から出て行くと応援に来ていた女子たちが話し始めた。

「どうしよう、私、翼クンに告白しようかな?」

「ええ?咲良?マジで」

同じクラスの咲良はとてもスタイルがよく、モデル体型で男子からの人気な女子生徒だった。

「咲良!マジで?がんばってね」



次の日咲良は翼を呼び出した。誰もいない放課後の体育館

2人きりになる体育館。咲良は翼に

「翼クン。私、翼のことが好きになっちゃったみたい。お願い、私と付き合ってください」

「ちょ、ちょっと待っていきなりそんなこと言われても。でも僕のどこが気に入ったの?」

「だって翼くんはスポーツマンでテニスが超プロ級だし、顔もイケメンだし、優しいし。もう私のタイプにピッタリだから。お願いします。私と付き合ってください」

咲良が思いを伝える。

そして翼は口を開いた。

「俺・・・」



(続く)


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