おいっす
私事ではありますが、
一時休載を取らせて頂きました。
その間一切の書籍を読まず、
執筆からも離れインプットの期間とさせて頂きました。
「書きたい」
その欲望に耐え切れずこの場に馳せ参じましたこと、
皆様にご報告したく、
「好きにならずにいられない 第2章Love Me Tender」の幕を開けたいと思います。
第1章未完にして、第2章突入。
15年ぶりの美香との再会、変わった物変わらない物。
2人の想いは何処へ馳せるのか…
「やっと着いたか」。
スーツ姿の男が座席から立ち上がる。
そして新幹線を降りて駅前のラーメン屋に入った。
この男、田舎の進学校からそこそこの大学へ進み、
それなりに恋愛もして、一般企業へ就職した。
就職から8年、実績も重ねとある街へ異動となった。
その街にある支店の、
副支店長を任せられる事となっている。
30歳独身、就職してから仕事一筋でやってきた
彼へのご褒美と呼べるのか、
はたまた運命の悪戯というやつか、
それはこれからの彼を知らなければ、
なんとも言えないだろう。
アパートに着き大家さんや近所の人に、
一通り挨拶をして次の日支店に初出勤した。
「えー、彼が副支店長に抜擢されたスーパーサラリーマンのミツル君だ。30歳で副支店長なんて早々なれるもんじゃない。みんなも彼を見習ってバリバリ働いてくれよな」。
58歳定年間近の支店長がミツルを紹介した。
他の社員はそんなハゲよりミツルを見ていた。
「私、ちょっとタイプかもっ」。
そんな女子社員の小声が聞こえて、
ミツルは少し上機嫌だった。