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地につく  作者: 森 翠
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again


そんなことがあってから神田を避けている。

返事は考えるまでもない。面倒くさい人間関係は築かないと決めていた。

それは他人からみたら寂しいものなのかもしれないが香織はそうやって生きてきた。


期待して期待して苦しくなるのは嫌だった。

そんな自分を見たくなかったし自分の心に波を立てたくなかった。









休憩時間の放送が入った。

がやがやと社員がデスクから離れていく。


「今日仕事きつかった〜」

「まだ終わりじゃないよ」

「最近太ったから今日美来サラダにしよっかな」


新人女子社員の高い声が耳に響く。五月蝿い。どうでもいいことを黄色い声で言う女が香織はとにかく嫌いだった。

それを察したのか、同期で仲良くしているのは同じ事務の山本彩奈と、営業の林香住だけだ。




今日は2人とも出ていて一人で食べることになっていたのでドトールに行くことにする。

ミラノサンドとハニーラテを頼み、席に着くと見覚えのある顔が見えた。



少し考えたが思い出せなかったのでまぁいいやとミラノサンドにかぶりつく。同じように一人で黙々と食べている人もいれば、談笑しながらランチをしている人もいた。



香織は基本的に一人が好きだった。小さい時から親が共働きだったせいもあって一人で夕食を食べたり、一人で遊んだ。それが寂しいものという感覚はなかった。



ミラノサンドのサーモンがパンからはみ出て落ちた。

拾おうとした時、先ほどの見覚えのある顔のことを思い出した。


朝に電車で見た男だった。造形が好みだったんだ。


このビルで働いているのかと男をながめていると、男が誰かに向かって手を上げた。





その視線の先を目で追うと、そこには同じように手を上げた神田がいた。



















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