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STRINGS  作者: 須軽 狢
2/2

2 ~1日後~

STRINGSの続きです。1話の1日後の話です。

主人公の名前を2話で出しました。

今回は、2話目をすぐ出しましたが、これから少しずつペースが落ちると思います。

(こんな小説、読んでくれる方もほとんどいないと思いますが…)

 おいッ!!ちょ、おま、報酬が元値の10分の1って、どういうことだよッ!」

「お前なぁ…。拘糸を作るのに一体どんぐらいの金がかかってるのかわかってんのか?1000万Tテルだぞ!?こっちの身にもなってみろ!このままじゃ破産するってのッ!!」

(1T=10円ぐらい。1000万T=100万円)

「う、……だ、だけどよ!俺がいなければどっちにしろ破産だろ?依頼受けの代行と情報提供と武器の調達だけで毎回500万Tやってんだからよ!」

「俺の負担を考えろっ!だけって、言っているけど、どー考えても仕事多いだろ!ペアを組んだのに金が減っていくっておかしいんだよ!」

「じゃ、じゃあ!これから拘糸をなるべく壊さないように気を付けてくからさ、な?」

「最初からそうしろや、ボケッ!!」



「ちくしょー、ガイルの野郎。250万Tしか渡さねぇとか鬼畜すぎんだろ……」

 昨日の依頼の報酬は、2500万Tだったのだがガイルに差っ引かれてしまった。




 「捕縛攻糸 『千刀』!!」

 この技を繰り出し、男たちを気絶させ全員を拘糸でひとまとめにした。

 その後、自分の『団』にそいつらを連れていき、交戦したさいに拘糸を壊してしまった為ガイルに修理を頼んだ。

 報酬は明日でもいいと思ってその日は寝たのだが…。



「あぁもう腹立つ!新しい銃とナイフ買おうとしたのにぃ!!」

 拘糸の修理代でパァになってしまった。宿代は『団』に泊まればタダで済むし。飯代も『団』の食堂で食えば安く済むから、飢えやらなんやらの心配はないんだが。

「Balletの最新刊と、新しい服を買って貯金したら終わりじゃねぇか!」

 すべては自業自得なのだが、言い様ない怒りがこみ上げてくる。報酬が10分の1っていうことが納得できない。

 『団』の自分の部屋でふて寝しようと、廊下を歩いていたところ、

「よぉアキト。どうした?んな顔して」

「あ、団長。いや、何でもないですよ」

 ここの団長であるフェレストに声をかけられた。


『団』とは、同じ目的を持った人間が集まり生活している集団のことである。

 依頼をこなし金を稼ぐところ。政府直属の警備隊。はたまた、世界征服を狙った悪の組織まで。多種多様な『団』がある。


 ここ『イレイズグルー』もそのような『団』の一つである。

 はぐれ者などが集まった異色の『団』だと言われている。だが、俺からしてみれば一人でいたところを助けてくれた恩人のフェレストの役に立つためにずっとここにいたいと思っている。



「もしかしてまたガイルと揉めたかー?しかも、拘糸のことで」

「う、そうですけど……」

「やっぱりな。ったく、お前ら相性はいいんだけどな…。アキト、お前のその拘糸は大事に扱えって毎回言ってるよな?それを作ってくれたガイルに申し訳ないだろ」

「はい…」

「それに拘糸を操る技術はお前しかできないんだから、拘糸を作ってくれるだけありがたいだからよ」

「はい…」

「ま、ガイルはガイルでもっと優しくしてやりゃあいいんだけどな。とりあえず、俺は口出ししねぇからお前らで解決しろよー。じゃーな」

 団長は、俺の肩を軽く叩き行ってしまった。

  さすがに、俺もガイルに負担をかけすぎたかなと反省した。今度飯をおごってやるかな。

 もう一度ガイルの元に戻る為、歩き始めた。


「はぁッ!?お前から飯に誘ってくるってどうした、アキト!薬でもやったのかッ!?」

「何でそうなるんだよッ!?何?そんなにおかしいか?俺が飯に誘うのは、そんなにおかしいかッ!?」

 ガイルを飯に誘ったら、肩を掴まれ揺すられるほど心配されてしまった。なんか普通に傷つく。

 


 その後、しっかりがっつり飯を食われ真面目に金がヤバくなったのであった。

今回は、次の話までのつなぎ止めのような形になってしまいました。すいません。

次の話はしっかりした内容にしていきます。

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