タナトスの断罪Ⅱ
山藍ずりさんの活動報告に触れて書きました。
君は愚者というより、罪人がふさわしいよねぇ。
相手が乗っていた車にぶつかっておきながら、[謝りもせず逃亡]するなんてねぇ。
君は考えられないのかい?
君が乗っていた車に、誰かがぶつかり、君と同じように[謝りもせず逃亡]したら、君はどう思うのかな?
[腹立たしい]とは思わないのかな?
君はそれと同じ思いを、ぶつけられた相手は思っただろうねぇ。
それとも、修理代を払いたくないばかりに、すぐに逃亡したのかな?
君が予期せぬところに車があったから、結果的にぶつけてしまったと、我が儘を言い張るのかな?
すぐに逃げたから大丈夫だろうと、傲慢的に思い上がっているのかな?
さらに考えてみようか。
君の犯した行動が、人が大勢死ぬほどの大事故を引き起こすきっかけとなったら?
大量の負傷者を出すこととなったら?
幸せに過ごしていた家族を、最悪的な不幸に叩き落とすきっかけとなったら?
それでも、自分が悪くないって言えるのかな?
君のせいで、家族と永遠に引き離され、遺された人々の怨みを見ても、そう言えるのかな?
ただの推測だと言えるのかい?
自分はそんなもの引き起こさないなんて、今の君は言い切れないよ。
君はまだ気づかないのかい?
償うべき罪から逃亡したという[不変的な事実]が、君を罪人たらしめているということが。
否定してもいいよ?
だからといって、君が犯した罪は減るどころか、否定した分だけ倍増していくだけだからね。
ボクは誰だって?
なら、教えてあげるよ。
ボクの名はタナトス。
君にとっての死神さ。
おや、逃げるのかい?
ボクからは誰も逃れられないよ?
どこまで逃げても無駄さ。
こんな風に、いとも簡単に捕まえられるんだからねぇ……。
身に染みて分かっただろう?
ボクからは逃れられないということが。
さぁ、お喋りはここまでだ。
君が向かうべきところへ、行ってらっしゃい。
じゃあね、バイバイ。
あなたは、車を運転しているのならご注意を。