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タナトスの剥奪

警告を破った場合の結果です。

君は愚かだねぇ……

ボクがせっかく警告をしたにも関わらず

君は過去に類似したことを繰り返すなんてねぇ……


むしろ、君を苦しめる痛みの理由を忘れてしまったのかな?


だとしたら、逆効果と言いたいねぇ


痛みを弱めるどころか、痛みの最高潮を凌駕した先にあるものを


君は引き寄せてしまったのだから


子供じみた精神を持つ君には分からないだろうねぇ


自分自身が招いた罪がどんなものかなんてねぇ


君は否定したがるだろうけど

君は一度、赦免されていたんだよ?

その証が、君自身を蝕む痛みなのさ


そう、ボクの警告によってだけどね……


だけど君は、ボクの警告を無視したね

一度だけ与えた警告を

二度も与えるほど


ボクは寛容なんかしないよ


冥土の土産みたいな感じになるけど

ボクが君の罪を剥奪した理由について


教えてあげようか


君は彼の好んだ景色を

君自身の持つ傲慢さによって

壊し続けたのさ


それも何回も繰り返してね


まるで、自分が正しいと言わんばかりじゃないか


君の振りかざした正義は

本来の意味などないのさ

あるのはただ一つ

愚酒の酩酊だけなのさ


傲慢とはあまりにも愚かしいものなのだよ

一時は正しいものに思えても

真実は悪であるものさ


君は理解したのかな?


まぁいいさ

君が理解しようがしなかろいが

ボクには関係ないことだ



前の警告を忘れてしまった君に

もう一度ボクが何者なのか教えてあげよう


ボクの名はタナトス

もう分かるね?


そう、君の生命を狩る死神さ


ボクからは誰も逃れられないのさ

分かるだろう?


そこかしこにボクの爪痕があるんだからね


さぁ、追いかけっこは終いだよ


君は君の行くべきところへ行くんだ


そう、地獄へね


じゃあね、バイバイ

あなたは、作中に出てきた彼のような方ではありませんよね?

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