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タナトスの連行

タナトス連続投稿ニ話目です。

キミは愚かだねぇ……


いつだって、自分の楽しみしかない


楽しみを追い求めるのは、ボクは否定しないよ?


でもねぇ……何事も見極めというのは大事なんだよ


極端に言えば、見極めることで自分の生死も決められることだってあるんだ


キミはねぇ……その見極めを誤り続けたんだ


言葉の誤用もその一つさ


有りもしない嘘を悦楽のためにでっち上げて

相手の心に傷を負わせ続けたんだからねぇ……


さらには、自ら無知であり続けようとして、相手の話も聞かないよねぇ……


必要な懲らしめから逃げ続けるキミの果ては、どんなとこだと思う?


キミが望む楽しみなんて、一切奪い去られ

激痛しかない世界だよ


キミにとっては残酷かも知れないね


後悔って意味を知っているかな?

キミが分かろうが分からなかろうが、ボクは言うよ


自分が犯した罪を後になって知り、悔やむことを言うのさ


誰だって、それからは逃れられないのさ


今は感じなくとも、いずれは押し寄せてくるんだ


まるで、獲物を狙う獣のようにね


ただ、キミが後悔を感じる瞬間は現世には来ない

来世にも来ないよ?


なぜなら、キミは

自分の犯し続けた罪のために

地獄へ行くからさ


嫌かい?

そりゃあ誰だって嫌だろうね

でもね、キミの悦楽のために、心に傷を負わせれた者だって嫌だったんだよ?


それなのに、キミは逃げ出そうとする


そんなこと、キミにはできないよ


ボクがキミの前にいる時点で不可能なのさ


ボクが誰だって?

なら、教えてあげよう


ボクの名前はタナトス

キミを地獄に送る存在さ


逃げるのかい?

それは無理なことさ

どこまでも足掻いてみせたって

一つの果樹に二種類の木の実が生らないのと

同じようなことさ


ほら、理解しただろう

ボクは常にキミの後ろにいるということが


さぁ、キミとの一方的なお喋りは終わりだ


それじゃあね、バイバイ


《終》

送獄者のモデルは……秘密です。

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