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哀れなりキイナ

「あの…?」




そう私が言うと先輩は首を傾げて

此方を見てきた。


…美しい




「んん??キイナちゃんどした??」


「とち狂ったか」





男二人は容赦無く私を言葉と言う拳で殴ってくる

存分、ムカつくね!


そうおもう矢先、他の二人の先輩は先に帰っていたらしく

オドオド先輩だけがいた




「えっと…?どう、したのかな…?」




どうやら放置プレイに耐えられないらしい

と言うか、何でこんなにも

挙動不審に目が泳いでいるのか…


何かあったのかな




「先輩ってどこの部活に」


「よぉ安那久しぶりだなぁ

相変わらずも猫被りかなぁ~~~?安那ちゃんーは

先生と目が合わせれまちぇんかぁ~?」




うぜぇ!普通に

て言うか遮られた上、その憎たらしい笑顔で

ヴェゥリィィキュゥゥツな先輩に話しかけんなし!


猫被りな分け…




「はぁああん"?

後輩たちの前だかんに決まってじゃん

大体から、アタシはあんたと二人だったら確実に

こうだから」


「「えっ」」




…あった



私とセイアくんの声が重なる

見た目いいのになぁ

えぇ、性格ブスですねはい




「ブッやっぱりお前ブスだわ

つかよぉ、俺の授業ならいにこいよ。

安那は一応科学科の俺の唯一の生徒じゃねぇか」


「えっそうなんですか。

えっと…安那先輩。私たちは今日からこの科学科に

入りました瀬戸内キイナです」


「セイアです~!宜しくお願いします、安那ちゃん先輩~!」




言葉おかしいからねセイアくん!?!?


そう言うと、顔をしかめ、苦笑いする

先生は相変わらずも安那先輩のことを見下すように

上から見下げる


…うわ、大人げないっ




「…あなたちも、じきにコイツの事を理解してくれるように

お願いするわ。

アタシは安那。ヨロシクね…。」


「じゃあ今日から来てくれるかなぁ?」


「なんでよ、あんたの授業ろくになんならないわよぜんぶ

行く価値無しっ!

…でも、後輩があともう二人来るなら来てあげてもいいけどね」




そうクスクスと小さく笑う

そのかおには"ま、どうせムリだろうけど"

と言うようににやけていた


…美しい、まる




「んなもん出来るにきまってらぁ!!

な、セイア」


「はいっ!!!安那ちゃん先輩が来てくだされるなら

僕、先生の為にがんばれります!!!」


「せいぜいその国語力が壊滅的に皆無ながら

頑張るんだね、ま、どうせムリだけどね」




じゃ、と短い返事をして出ていく先輩。

セイアくんは国語力…?

と、首を傾げている


それで挑もうとしているセイアくんは正直私は幽霊より恐い


そんなことを考えている間先生は黙っていた。




「…キイナ、セイア、絶対、必ず二人をあと2日で

連れてこい。


…そしたら俺の授業、マジでみせやるよ。」




そう言うと、セイアくんは子供のように(実際精神年齢低いけど)

目を輝かせ、頬を紅潮させている




「キイナちゃん!!!

一緒に頑張ろうねぇ!!!僕スッゴい楽しみ!!

キイナちゃんもでしょ!!!」


「うん、そーだねうん。分かったから落ち着こう。

そんなに興奮したら鼻血でるよ。」





どうやら先生は釣ったらしい

私まで巻き込むとは思わなかった


キイナちゃん絶賛ご立腹です




「まぁ、乗っかるほうが悪いと思えキイナ」


「どう考えても乗っけるほうが悪いとおもう

のは私だけですかねぇ!?!?!?」




もう…そう声を漏らすとセイアくんはまたしても

首を傾げていた


…もう…それ可愛いなくそっ…


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