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ヒルサガリ

作者: 夏目真七



大きな木の下

揺れ椅子

広い庭

花菱の花

誰にも知られずとしているように

静かにそこに眠っている

たまらず

もどかしく

どうしようもなく悲しいと


たまらなく君を想ふ


夕陽に染まる姿

明日はまだ見えぬ

けれど確実に、今はすぐに過去となり

今日が過ぎていく

まだ不確かな近過ぎる未来に

人知れず涙する君が

どうしようもなく悲しく

たまらなく愛しく

そっと頬に触れる

ゆっくりと、長い睫にふちどられた

瞼が開いた

黙って口づけると

無表情な瞳が微かに光を宿した


ちゃんとここにいること


これ以上の事実は無く

これ以上の望みはない




・・・・・・・・・・・・否、否


望むものも数知れず

互いの心が痛む度


どうしてだと問いかける

矛盾だと思うか

まだ知り得ぬ、君も

見えない影に縁取られ

曇った思いも皆無として





少しでも長く

この刻を君の傍で

過ごしたいと、

まだ見果てぬ

けれど信じていよう

永遠を、・・・・・・・・静かに思ふ





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