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ハイイロ ノ カナタ  作者: mild
第一部
90/281

王女の憂鬱・中


「ん……」



 目を開けると、視界の中全てが夕焼けに染まっていた。



「起きたか」


 パチパチと乾いた木が火で爆ぜる音が耳に届く。視線の端に一人男が座っているのが見える。



「体、動かないんだけど…」

「別に攻撃は受けてなかったから、魔力が切れたとかじゃねぇの?」

「…そう、みたいね」



 腕と足と首は辛うじて動く。立てないこともなさそうだがかなりの重労働になりそうなので、体を起こすのを諦めて大人しく地球に背中を預けた。


 少し首を動かすと、そこら中で竜が転がっている。が、鼻先の土が静かに舞っているところを見ると命はあるようだ。何体かは起き上がろうとしているが、どれも遠ざかろうとするばかりでこちらに向かってくる気はないようだ。



「俺が34体。お前が19体。思ったよりは頑張ったが、16戦目…」



 そこで見せ付けるように唇の端を愉快そうに吊り上げて笑った。



「また、俺の勝ちか?」



34+19。


 合計53体。いくらなんでも増えすぎだろう。


 20体倒した所で到底勝てなかった。目の前のムカつく顔を殴ろうとしていた拳が解ける。



「19体…」



 結果、20体すら倒せていなかった。想像の自分にも負けたと言われても仕方が無い。


 紅葉のように真っ赤な空を溜め息混じりに眺めて、そしてもう一度改めて深く、溜め息をついた。


 ──最近は、負けっぱなしだ。


 勝つ事に喜びなんて覚えなかった、それなのに負けるのというのはどうしてこんなに歯痒いんだろう。納得がいかない。



「まぁでも判定待ちって所かもな」



 焚き火に薪を足しながらもう片方の手で、ノインの頭の向こうを確かに少し悔しそうに指差した。


 そちらを見ようとするが、どうにも上手く首が回らない。ノインが不機嫌そうな目線を向けると、溜め息をついてハルユキが近付いてノインを担いだ。



「………これは?」

「覚えてないのか? お前が仕留めた、多分こいつらのボスだろうな」



 他の竜達の三倍はあろうかと言うほどの竜が、焼け焦げた体で地面に横たわっていた。大きさから言うと恐らくもう1000年近く生きていてもう少しで古龍になるという所なのだろう。


 それほどの威厳と年月は気を失っていても見て取れる、が。流石に古龍に勝てるとは思えないので、古龍になる直前だった飛竜、で間違いないだろう。


 しかし、これがどうした。たとえこれがここのボスだとして、結果的に引き分けだとお茶を濁らせられた所で、そんなことで何も変わりはしない。



「まぁこいつ等もこれだけ力の差見せ付ければ町に近寄ることも無いだろう、が、ここで問題が一つ」

「問題…?」



 ノインを突然出現した椅子に一旦座らせると、改めて口を開いた。



「多分俺達が相手にしたのは、依頼とは別の竜だ。一体も岩窟の中に逃げ込もうともしなかったし、中から出てきもしなかったからな。多分別の竜の匂いが邪魔したんだろ」

「じゃあ、依頼の竜は…?」

「多分、中だろうな」



 後手に岩窟を指差しながら急かすようにそう言うと、どうする? と言わんばかりにこちらに目線をよこした。



「…行きたいんでしょう?」

「折角来たからな。空振りで終わるのは嫌だし、何か洞窟って好奇心くすぐられないか?」

「くすぐられないわ」

「…ロマンが解らんとは。嘆かわしいな」

「でも勝負に勝ったのは貴方。好きにしていいわ」

「よしよし。そう来ないとな」



 そう言いながら、ノインを今度は背中におぶさらせた。



「……何してるのよ」

「あいつらに襲われても知らんぞ?」



 未だ辺りをうろうろしている飛竜達を顎で指しながら、岩窟に歩を進めていく。


 確かに身動きが出来ない状態であそこに一人残っていたら、間違いなく八つ裂きにされそうだ。それならば、と大人しく背中に乗っていくことにした。


 岩窟の目の前に着くと、ハルユキはその全貌を軽く眺めた後、中頃にある穴を選んでそこまで跳んだ。


 跳ぶときにも着地のときにも、まったくと言っていいほど衝撃がない。どんな足腰をしているんだと疑いたくなるが、まあもう慣れたので何も言わずに背中を叩いて先を促す。


 実は自分も少し胸が躍っていることに気付いた。


 何しろ、まるで冒険だ。憧れがなかったと言えば嘘になる。


 それから快適な乗り心地を楽しんでいると、直に崖のように切り立った場所に行きついた。



「下りるぞ。しっかり捕まってろ」

「…ここ下りるの?」



 ハルユキの肩越しにノインが下を覗き込むが、暗闇が一直線に続いているだけで底など見えもしない。



「………本当にここ?」

「多分な」



 他の所は全て回ったのだろうか? いや、入るのは初めてだと先程言っていたはずだ。



「空気の流れで何となく分かるだろ?」



 困惑しているのが背中越しに伝わったのか、補足するようにハルユキが言った。


 成程。常人には到底無理だろうが、出来る、と言うのならば出来るのだろう。



「……まだ、何かあんのか?」



 疑問がもう一つ。あると言えばある。


 どうして、あんなに入りたそうにしていたのにあんなに先に入らなかったのか。


 ノインが気を失っていたいたことと、起きたときに直ぐ傍にいたことを考えれば答えはわかる。


 質問すれば、多分困ったように不貞腐れながらも理由を言ってくれるだろう。その顔を見たい気もしたが流石に無粋だったので、想像だけにして別の言葉を口にした。



「……いいわ。行って」



 言われたように、回した腕に強めに力を入れて目の前の首を抱きしめる。意外と綺麗な黒髪が頬に当たって少しくすぐったかった。


 直ぐに体が浮遊感に囚われ、暗闇の中に落ちていく。


 急降下していても、目の前の背中の体温のおかげか寒さは感じなかった。





◆ ◆ ◆





 所々で発光する苔が猛スピードで下から上へと突き抜けていく。この場合壁が動いているか、若しくは観測者が落下しているかが考えられるが、今の状況は後者。


 間違いなく致死のスピードで、死の底まで接近している。


 しかし死に捕まるわけも無く、ストンと間の抜けた音を立ててハルユキが落下を止めた。


 体感で恐らく50メートル程は高さがあったと思うのだが、それはこの男にしてみれば階段を二つ飛ばしで下りるほどの事でしかないのだろう。


 ノインもそれはここ何日かで嫌というほど知っていたので、着地してからは驚く事などせずまずは周りに目を配った。



「…暗いわね」



 苔が少し発光しているといっても、所詮はドラゴンの棲家。夜目に慣れていない人間には見通しづらい事この上ない。


 周りはほとんど見えないが、閉塞感の無さから恐らく相当広い空洞だろうということが推測できる。変に空気が淀んでいる訳でもなく、耳を澄ませば水が流れる音も聞こえる。


 成程確かに竜が棲むには中々快適かもしれない。



「明かりを…」

「待って…!」



 声をかけたのは、視界の端に何かが映ったからだ。光があると邪魔になるものが。


 不意に。


 ボッ、と暗闇の中に橙色の光が広がった。


 二人が同時にその光に振り返り、どちらとも無く頷いた。


 その光はとても弱いもので点滅するように光っただけで、既にそのなりを潜めている。


 光が熾った場所に近付いていくと、もう一度オレンジ色の炎が空洞内を橙色に照らす。それはとても弱々しく一秒と持たずに消えてしまう。


 その、時折浮き上がる光を目指してゆっくりと歩を進める。そこに到着するのに時間はかからなかった。



「……何だこりゃ…」



 未だほぼ闇に包まれている空間を睨みながら、ハルユキが驚きが混じった声を出した。


 ノインには状況は分からず、魔法で明かりを用意しようとして直ぐに止めた。ある程度は回復してきたが、また倒れるわけにはいかない。


 どうするか、と悩む前に、ハルユキの手の中から天井に向かって光源が飛び出した。


 これもまたびっくり道具。ある程度まで浮かび上がったその光の玉は、太陽のように穴倉の底を照らし始めた。


 そして浮かび上がってきた光景に、少しばかり驚かされた。


 端から数えて……、6体。


 先程ノインが倒したボス竜と同じぐらいのサイズの竜がただ静に横たわっていた。



「…死んでるな」

「結構時間も、経ってるみたいね」



 竜の死体は今立っている場所から、数メートルというところだがほんの少しだけ腐臭が漂ってくる。


 あらゆる武具に流用される竜の体といえど、所詮は生体だ。普通の生き物より腐敗が遅れるとしても、加工もしなければ魔力は空気中に溶け、ただの肉塊となるのは避けられない。


 竜であることを計算に入れて、恐らく死んで1,2週間というところだろう。



(さっきの炎は何だったのかしら…?)



 辺りを見渡すがそれらしいものは見えないし、間違いなく全ての竜が絶命している。


 しかも、普通に死んでいる訳ではない。



 ──殺されている。


 横から強烈な衝撃を受け、あるいは上から押しつぶされ、あるいは首を螺子折られて。


 六体それぞれがあらゆる方法で惨殺されている。


 恐らく、上の竜達に数で圧倒されたのだろう。まだ魔力の残滓が残っているが、この荒々しい魔力は人間の物とは考えられない。


 


 そしてまた不意に視界の端で小さい炎が、十分に明るさを獲得した洞窟内を違う種類の光で照らした。


 今度こそ一直線に炎の源まで、ノインを乗せたハルユキが移動する。


 二人の目に飛び込んできた光景は、ハルユキの常識でもノインの常識にしても考えられないものだった。



「……これは…?」



 そこにあったのは、他の五体より更に一回り大きい"龍"の死骸。他の五体と同じような特徴を残しつつ、各所がほんの少しだけしかし確実に変化、いや進化している。



「古龍、…ね」



 間違いない。


 この龍は千年という時を超えて、ここに存在している。


 ほんの少しだが飛竜とは明らかに違い、高い理性と凶悪な本能が同居しているのが見て取れた。


 


 ──しかし、死んでいる。


 炎の出所は古龍とは関係の無い所からのものだった。



「子供…?」



 龍の死骸の影に隠れるように、小さな子供の龍が震える体で龍の死骸を睨みつけていた。


 こちらにも気付いているだろうが、そんなものは気にも留めず死骸に向かって口を開く。ボッと例の炎が死骸を撫でた。



「何してるんだ…?」



 ハルユキの疑問は最も。


 子龍はどちらかと言えば、龍の方の特徴を持っていることからこの死骸の子供だったと推測できる。


 しかし、死骸を更に痛めつけている理由が分からない。


 考えている間にも、また弱々しい炎が死骸に接触する。


 古龍の子供は、普通の竜の子供とは違って知性や能力が秀でているのか、その顔に表情を見て取ることが出来た。


 表情は歪んでいる。当然悲しみで、そして悔しさで。しかしそれ以上に目を惹いたのは目に宿った、誇り。


 そして何となく気が付いた。



「火葬、ね…」

「火葬?」



 古龍は知性が高い生物。


 ならば当然尊厳も存在し、ただ打ち斃されて腐っていくのは余りにも未練で不憫だろう。


 だからこの子供は、悲しみも苦しみも悔恨も全て自分のうちに押し込めて、親の誇りを遵守しようとしているのだ。




 弱いくせに。本当は泣き叫びたいくせに。



 強がりは、嫌いだ。この頃は特に。

 

 それはひょっとしたら同属嫌悪だったかもしれないが。



「…後、よろしく」



 耳元で小さく呟いてから、ゆっくりとハルユキの背中から下りる。


 震える体を引きずるように、未だ時折死骸に炎をぶつける子龍の横に座り込んだ。


 一呼吸付いて、何でこんな事をしているのか、自分はこんな事をするような人間ではないはずだという思いを封じ込める。


 そこで初めて子龍がこちらに反応し牙を剥いた。



「大丈夫」



 言葉が通じたのか、それとも敵意がないことを悟ったのか、ノインの腕に喰らい付こうとする顎が停止した。


 それを横目で確認して、死骸に向かって手を翳す。ほんの少しだけ回復していた魔力を金色の炎に変え、ゆっくりと六体の死骸を包み込んだ。



「──"幻想郷"」



 煌く炎の波が唸りを上げる。


 横からは、すすり泣く様なか細い声が聞こえてきていた。






◆ ◆ ◆






「キィラル。ハルを知らないか?」


 カウンターでマスターと笑い合いながら、酒を飲んでいたキィラルにユキネが話しかけた。

 

 キィラルは結構な頻度で部屋に遊びに来るため既にユキネ達とも顔馴染みとなっていて、ユキネの顔を見ると上機嫌に口を開いた。



「おお、ハルユキの愛人1号じゃねぶあッ!!」

「……あいつなら来ていないぞ」



 真っ赤になってキィラルに拳をねじ込むユキネに、マスターがキィラルの代わりにコップを磨きながらユキネの質問に答えた。



「そ、そうか。何時もは夕飯の時には帰って来るんだが……」

「ユキネ…、これ」



 何時の間に近くまで来ていたのかフェンが紙切れを一枚片手にユキネの後ろに立っていた。


 ユキネは驚きもせずにその紙を受け取ると、さっと目を通して深々と溜め息をついた。要約すると、出稼ぎに行くから遅くなるようだったら先に食べていてくれということだった。



「……レイとジェミニとシアはもう食べたって」

「じゃあ、私たちもここで何か食べるか」

「おッ、いいね飲め飲め」

「未成年に酒飲ませちゃ駄目でしょ、キィラルさん」



 野太くそれでいて精悍な声が後ろから聞こえた。キィラルが酔いで赤らんだ顔を向けると、そこには顔馴染みの男が立っていた。



「ガララド。どうしたこんな時間に」

「いや、うちの姫さんの帰りが遅いからね。どこに行ったのかと。あの黒髪は?」

「ハルは仕事だ。……って、あれ?」

「ん?」



 手に持ったメモを再び覗き込んでユキネが困惑した声を出した。どうした、とその場の人間がメモを覗きこむ。



「ハルは確か文字は書けない筈なんだが…」

「ああ、成程。こりゃノインの字だ。って事は2人とも外に出てるのか。全く、早く帰ってこないと、ミスラが心配してるのに…」



 呆れたようにそれだけ言うと、ガララドはキィラルの横の席に座り込んだ。その顔はノインのことに腹を立てている様子では決してない。



「俺も久しぶりにここで飯食べようかな。マスター、適当に頂戴」

「あ、私達にも何かお願いします」

「はいよ」



 磨いていたコップを置いてフライパンに手を伸ばした。しばらくしていい匂いがカウンターまで漂ってくる。



「ほら」



 あっという間に出てきたのは、何やら具がたくさん入った炒飯とこれまた具が多いスープ。何の変哲もない料理だが立ち上る湯気と立ち篭る匂いが食欲を掻き立てる。


 後の酒場では相変わらず、いや日に日に増えていく人間達がそれぞれ騒ぎながら酒を飲み交わしている。



「祭りだというのは知ってるけど、どんどん人が増えるな」

「そりゃなぁ、毎年に一回だけのドンちゃん騒ぎだ。海の向こうからも人間が来るようになったんだぜ?」



 感慨深そうにキィラルが息をつく。



「しかしまあ、この国もやばい時期もあってな。6年前、だったかな? その年だけ祭りが出来なかったんだ。この祭りは国の収入源の一つだから、その年はの歳入は本当に厳しかったらしい」

「飢饉でもおきたのか?」

「いやいや、その前の年に王が変わってな。これがまたなぁ…」



 おっと、と口を噤んでキィラルがばつの悪そうな顔をガララドに向けた。


 しかしそれを見たガララドは、気まずくなるどころか軽く笑っている。



「いや、俺は城の人間じゃないですから別に何も言いませんよ。その王には大して面識もなかったし」

「しかしそれに比べて今の姫さんはすごいぜ。いやたった一年で国を転覆させかけたそいつも凄かったけどな。あの状況を一年足らずで快方に持っていくなんざ誰も予想できなかった」



 それでも一応大人として空気を読んだのか、それとなくフォローの言葉を入れる。


 しかし今度ガララドの顔に浮かんだのは予想していたものとはまた逆の、どこか寂しそうな、やりきれないような表情。



「ノインは誰よりもするべき事と自分に出来る事が分かってましたからね。それもなまじ能力が高いものだから十歳なのに周りに頼られてね」

「…妙に大人びてるもんな、あの王女」

「要するに、強過ぎて優しすぎたんですよ、あいつは」



 カラン、と食べ終わった皿にさじを置いた。ガララドはそのまま外套の懐に手を入れながら席を立つ。



「おい、なんだもう行くのか」

「ミスラが一人で仕事頑張っているでしょうしね、俺も手伝わないと」

「そうだな、かみさんに無理さすもんじゃないな」

「それにもしノインが帰ってきたら、説教の一つでもしてやろうかと思いまして」


 

 カウンターの上に置いた小銭がジャラジャラと音を立てる。



「ああ、2人の分も勘定に入れて」

「あ、いやいや。お金は…」

「いいんだ。お前らの頭領にはノインが世話になってるしな」

「…ごちそう、さま、でした」



 少なめに盛られた夕飯をフェンも食べ終えて手を合わせる。



「それと、あの跳ねっ返りには友達いないから、良かったら仲良くしてやってくれ」

「ああ、そう言えばウェスリアって奴が斡旋してたからそいつに聞けばどんな仕事かわかるぞ」

「ありがとうございます、行ってみます」



 お釣りでついでに注文した小さな酒を右手にぶら下げて、ガララドは酒場から出て行った。






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