42 【迷子の猫ちゃんを探して!】・下
「ところで...囮作戦をするのはいいけどその後どうやって誘拐犯のアジト?すみか?まで追いかけるの?」
「え、そのまんまそいつのアジトまで連れてかれるところを追いかけるんじゃないの?」
「え!? そうにゃのか!? 連れてかれる前につかまえてくれるのじゃにゃいの!?」
「でもそれだとどうやってもアジトがどこかわからないだろ?」
「それは確かにそうにゃのだけど...さすがにちょっと怖いにゃ!」
「まあまあそれはちゃんと俺たちが守りますから。それ護衛もいるでしょうし。」
「護衛? そんにゃ猫はいにゃいにゃ。今までは妾1人で十分だったからにゃ〜。」
「そんなんでいいのか? 仮にも猫の王を名乗っているのに。」
「まあまあそれだけこのあたりが平和だからそれでも大丈夫なんでしょ。」
「ところでこのあたりって結局なんなんだ?」
「ここは次元の狭間にゃ! ここからいろんなところにつにゃがっているのにゃ! だから誘拐犯がどこに逃げたのかを特定するのは難しいのにゃ。」
「それだと追いかけるのってとっても難しいんじゃ?」
「一緒に出たり入ったりする人たちははぐれないようになってるにゃ。だから心配しにゃくても大丈夫にゃ。」
「まあとりあえずやってみますか!」
「ところで囮ってどうやってやればいいにゃ? 適当にしてても誘拐犯に見つかるとは思えにゃいにゃ。」
「まあなんかいい感じに?」
「いい感じって...にゃに?」
...
実際に被害に遭った猫ちゃんに話を聞いてみたらこの空間の中の裏路地?的なところを探索してる時にいきなり襲われたらしい。ところで、猫ちゃんたちってにゃーにゃー言っててちょっと聞き取りづらいな。自称猫の王のにゃーにゃー言う量って全体で見ると少ない方だった。
「とりあえず妾1人で裏路地の方を歩くにゃ。ちゃんと見張っててにゃ!」
「承知!」
...
「にゃ〜! 助けてにゃ〜!」
「よかった〜! ちゃんと誘拐犯に会えたね。」
「そりゃクエストの根幹になりそうな部分なんだから。」
「あとはこのまま追っかければいいな。」
...
特に言うこともなくあっさりと誘拐犯は捕まえられたし迷子になってた猫ちゃんも保護できた。というかその子以外にもたくさん猫ちゃんがいた。ちなみに誘拐犯は誰かに雇われて犯行をしてたらしく、なんで猫ちゃんを誘拐する必要があるのかわからないらしい。
「まあこれで一件落着だな。」
「そうだね。ありがとうございます!猫の王様!」
「まあ、妾のおかげだからにゃ! 存分に感謝するが良いにゃ!」
「それじゃあ俺たちは迷子になってた猫ちゃんを連れて帰りますね。」
...
「ちょっと待つにゃ!」
ちなみにこのクエストはいくつか分岐ルートがあります。
(例:主人公たちがループを疑ったあたりで来た道を戻ってみる)