40 【迷子の猫ちゃんを探して!】・上
住宅地にやってきたのはいいけどここからノーヒントで見つけるのは流石に無理がある気がする。あと思ってたより広いってこれ!絶対他にもたくさんイベントで使われるタイプのマップだろ!
「とりあえず猫を探すか。どこかの猫のグループにいるかもだし。」
「でもそもそも人以外の動物があんまり見当たらないな。」
「まあどっかにはいるはずだって!どっかには。」
「流石にこのエリアの外には行かなくていいでしょ。」
「何かしらの誘導がなければね。」
「で、どの辺から探す?」
「お前のほうが運いいからお前に任せるよ。」
「じゃあ左から探すか。」
...
「全然いないね。」
「本当にどこにも生き物がいる気配がないというか...というかここどこ?」
「え?住宅街じゃないの?」
「それはそうだけどこんなに広くなかった気がするんだよね。」
「まあ、言われてみれば確かに。」
「こっからどうするの?」
「どうするって...そりゃ突き進むしかないでしょ。なんかあるだろうし。」
「まあこんな広いのに何もないっていうことは多分ないはず。本当に広ければね。」
「? どういうこと?」
「だから、ずっとおんなじところをループさせられてる可能性があるってこと。」
「それはないとは言い切れないな。猫は長生きすると化け猫って言われたりするし。」
「ループ系の罠の解き方といえば、やっぱり一回戻るしかないよね。」
「まあまだループしてるって決まったわけじゃないし。とりあえず進んでみよう。」
...
「これはループしてるのか?」
「わからないっていうのが正直なところだね。もしかしたら運営側が家の見た目を作るのをめんどくさがって同じのを流用してる可能性もあるし。」
「まあでも多分ループしてるよな。これって。」
「でもなんかもうちょっとで端っこが見えそうな気もする。」
「確かに遠くの方のおっきい建物がだんだんと近づいてる...気がする。」
「じゃあもうちょっと進む?」
「そうするか。」
...
「全然端っこにつかないじゃん!まだまだ先がありそうだよ!」
「てっきりあの建物が端っこかと思ったんだけどねぇ。」
「普通に通り過ぎた先まであったし。ところであの建物は結局なんなの?」
「全然わかんないけどなんか貴族の家とかその辺じゃない?もっと北の方まで行くと貴族街があったはずだし別荘的なものなんじゃない?もしくはクランハウスに使える家とかね。」
「まあでもこれでループはしてないことが確定したね。」
「まあじゃあもうちょっと先まで住宅街探検に行こうか!」
「...迷子の猫ちゃんを見つけるっていう目的は忘れないでね。」
「そうだった。」