38 運営側の苦悩・2
今まで特別職業をユニークジョブとしていましたが、特別職業はスペシャルジョブに、特殊職業をユニークジョブとします。
「そうだな。それでは、第2の話題特殊職業に移るぞ。」
「いや~特別職業が解放されるところまでは想定してたんですけどね。」
「プレイヤーをなめちゃいけないんだからな。もうすでにさっきまででわかってるだろ。」
「確かにねぇ~。」
「特別職業は何が解放されているんですか?」
「<剣豪>と<魔導士>は予想通り解放されたんですけど<射手>と<義賊>は解放されていませんね。」
「一番簡単だと思った<狂戦士>と<狂神官>とかも解放されてないのが意外ですね。」
「このゲームの治安普通にMMORPGとは思えないほどに安全安心なんですよね。一応このゲームって年齢制限付いてますけどいらないぐらいですよね。」
「本当にあり得ないぐらいいいんで突っ走っていく人もいないので見つけられていないんですよね。」
「ちなみに〔匠〕と〔賭博師〕っていつぐらいに見つけられる予定だったんですか?」
「〔匠〕は最初に見つけられてもおかしくはないと思ったんですが〔賭博師〕はレベルリセットが実装されてから発見されると思いましたね。」
レベルリセットとは種族Lvが50を超えたプレイヤーが種族Lvを1にする代わりにステータスの振り方を変えたり種族を変えたりすることができる制度だ。
「まさか特に戦闘においてまったくもって関係がなさそうな〔LUC〕を初見で上げてしかもカジノで儲けるっていうリアルラックも高いような人がいるとは思いませんでしたね。」
「あとは...クランハウスとダンジョンか。」
「あそこが紹介されるかって運次第ですよね。」
「そのはずなんですけどね。もうあの方々には運ということを考慮しないで理論値を当てはめて考えるべきですね。」
「ほかの人もやらかしがちなんですよね。当たり前のように今まで無被弾の人もいますし、逆に全被弾無死亡とかいう化け物もいますね。いやあの人なんで生き残ってるんですかね。」
「あの人は〔DEF〕全振りですね。しかも鍛冶屋でイベントを起こしてますしもうそろそろ〔守護者〕を見つけるんでしょうね。」
「いや~怖いなぁ~怖いなぁ~。」
「怖いのはプレイヤーより締め切りですよ。」
「こんなこと話してて間に合いますか?」
「多分大丈夫だと思います。現在進捗が60%を超えているので2日後のイベントには絶対に間に合うでしょう。」
「新しい要素とかを追加しないといけなくならない限りね。」
「主任!それは世間一般でいうフラグですよ!」
「まぁまぁそれはそれで面白いからいいじゃないか。」
これが運営指令室のいつもの風景である。
実はダンジョンや特殊職業も主任がフラグを建てた直後に起こっていたり...