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37 運営側の苦悩・1

祝10000PV突破!ありがとうございます。

 真っ白い電子空間。ここはゲーム制作会社『ギリシアゲームズ』のVR運営指令室である。『ギリシアゲームズ』は【Job Weapon Online】通称【JWO】を作っている会社だ。つまりここは、【JWO】の運営陣が集まり会議をする場所ということだ。

「主任、どうするんですか!?」

「まぁまぁそんなに焦ることはないじゃないか。」

主任と呼ばれた男は落ち着きながら新人らしき人物をなだめていた。しかし、実際はかなり余裕がなく本人もかなり焦っている。なぜこんなに運営が時間に追われているかというとPN(プレイヤーネーム)<聖水の樹>と<清水神社>による第2の街リャンドゥへの到達が関係していた。

「やっぱり第2の街に到着したら第1回イベントを始めるなんてプレイヤーがイベントの開催を決めるようなものじゃないですか。」

「いやしかしだな、まさかこんなに早くたどり着くとは思わないじゃないか。」

「プレイヤーの力をなめちゃいけませんよ。特にこの2人は他にもやらかしてますからね。」

「それよりも今は難易度調整だ。全体に見るとどこまでの難易度にして良さそうなのか?」

「平均すると難易度5から6ぐらいが適正なはずなんですけれど、一部の人々が飛びぬけてるせいで8以上じゃないと全員に楽しんでもらうのは難しいですね。」

ちなみに、難易度として当初予定されていたのは3から4で一応10まで作っているけれども使うことはないだろうと運営は考えていた。やはり、運営の思考は甘いのだ。しかし、この運営の良いところは臨機応変に対応できるところなのだ。

「じゃあ、序盤は3ぐらいからだんだん難易度を上げてって最後のボスをどこまで上げる?」

「今のレベルだったらプレイヤー全員の力を合わせれば難易度10って頑張れば倒せますっけ?」

「今のまんまだったら全プレイヤーがどんなに頑張ってラノベとかの主人公なみに覚醒しても全然足りないレベルなんだよな。」

「でもどうせだし難易度10を攻略してほしいですよね。」

「なら、今から防衛戦まで経験値アップイベントでもやりますか?」

「ただそれをやるだけだと何か裏があるように見えるから経験値アップイベントって名称じゃなく住人との交流イベントとでも銘打って住人からのクエストによって得られる経験値を上げればいいんじゃないか?」

「「「それだ(ですね)!」」」

「なんとなく住人と仲良くするべきだということはもうプレイヤー内では常識みたいになってるんで運営もそれであってるぞって後押しをするような感じになって疑われることはないでしょうね。」

「そうだな。それでは、第2の話題特殊職業(ユニークジョブ)に移るぞ。」

初めての3人称&運営回でした。ここから何話か運営回が続くと思うので読みにくかったりわかりにくかったりした場合は遠慮なく感想で伝えてください。

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