33 クランハウスの謎・下
今回は少々苦手な人もいるかもしれません。
「ユメ...カナワナ...カッタ...」
そうつぶやくと絵画は砂になって消えっていった。
「あの絵どんな作りになってたのか気になってたのに...残念。」
「まぁまぁ、奥にいつの間にかあった部屋に何かしらのヒントがあるでしょ。」
この部屋の裏側にはピッタリ部屋があって絶対にこの場所に隠し部屋があるはずがないんだけどまぁそれはゲーム的なものだし、気にしたら負けだろ。
そこはいろいろな道具が置かれた実験室的な場所だった。
「これは錬金の道具でこれは調薬の道具、彫刻の道具に鍛冶の道具までそろってるのか。」
「よかったじゃないか、お前の望んでいたものはほぼすべてそろっているじゃないか。」
「いや、さすがにあんな体が欲しいって言ってたものを発明してた人が住んでた部屋は使わないよ。道具は使わせてもらうけど。」
「道具使うなら部屋使っても変わらないだろ。」
「いやこの部屋狭いし埃っぽいし暗いし汚いじゃん。」
「否定はしない。」
「ところで、ここは間違いなく手記か日記があるね。」
「ゲーム的に考えればそうだろうね。ないと困る。」
探してみると案の定あった。けど、見つけさせる気が無いレベルまで隠してあった。あいつが掃除得意でよかったなぁ。
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錬金術師マーリンの日記
180年4月3日
今日から日記をつけていこうと思う。現在は領主様が住まれている館の地下に住まわせてもらっている。どちらかというと私が逃げないようにしているのだが。私のような危険人物は手の届くところに置いておきたいという領主様の気持ちも分かるが部屋から一歩も出られないのは少々やりすぎではないだろうか。
180年5月30日
ところであの奥の扉は何なのだろうか。領主様に聞いてもごまかされるだけで本当のことを教えてもらえない。今日あの扉に手を掛けたら味わわないほどの瘴気を浴びた。あれは何だったのだろうか。
180年7月17日
私はついに不老不死の薬のレシピを考案したのだ!とはいってもまだレシピだけで実現できるわけではないのだが。領主様の許可ももらえたのだし早速取り掛かっていこう。
193年5月24日
ついに不老不死の薬が完成した!いや、してしまったというべきかもしれない。本当は領主様に最初に使ってもらうべきなのかもしれないが安全性は確認できていないし成功するかどうかも分からない。私が最初に使うのは当然のはずだ。
193年6月1日
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい生きていたくない苦しい苦しい苦しい
193年11月17日
もう嫌だもう私など絵になってしまえばいいのに
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なんというか重いな。そして一番気になるのはあの奥の扉だ。何があるのだろうか?