25 エリアボス・下
今日2本目です。
―――なんだかんだありながらも体力を半分まで減らし切った俺達一行。しかしメガスライムが分裂!数の有利がなくなった俺達!いったいどうなる!?
ていう次回予告が思いついた。なんでだろ。気を取り直して今目の前にいる2匹のメガスライムに集中しよう。とりあえず二体になってもHPバーが一本なとこから両方倒す必要があるのかな。
「これ結構やばい!」
「どうしたの?」
「攻撃頻度こいつら変わってないよ!俺達〔VIT〕0だから実質オワタ式の弾幕ゲーになってるんだよ!」
俺は普通に避けられるから気づかなかったけど確かにこれは普通の人ならきついかも。やっぱあのゲームやると弾幕の難易度の感覚がずれるんだよな。
「ところで核なくなってない?」
「え?まじ?やばくない?」
「でもちょっと柔らかくなってる気がするよ。」
「俺は弓だから分からんわ。」
もう何回目かのロールダイスが切れそうだな。あ!もうMPがないじゃん!
「MPポーション持ってない?」
「試作品なら。」
「じゃあ頂戴!」
「OK!投げるね!」
あぶな!いきなり投げんなよ。
「ロールダイス!」
《〔STR〕+20 1分間》
また1のぞろ目だね。奇跡ってあるんだ。ずっとおんなじ結果が出てるんだもん。
~5分後~
やべぇ。疲れた。5分間で2割削れるけどよけ続けるのは単調で面倒だな。
と思っていたらメガスライムが光りだした。また分裂かと思ったら溶解液をまき散らし始めた。
HPバーも減っていってるから最後の攻撃かな?って結構やばい!これ普通タンクと固まって耐えきるやつじゃない?
「これ死なないで生き延びられるビジョンが浮かばないんだけど。」
「奇遇だな。俺も同じだ。」
「そんなこと言ってる場合じゃない気がするんですけど!何か作戦は!」
「よけ続けて攻撃を与える。攻撃こそ最大の防御だ!」
「まじかよ。まぁおれもそうする以外の方法がないんだけどね。」
あいつなんだかんだ言ってポテンシャル高いんだよね。そうじゃなきゃよけながらだんだん小さくなっていく的にピンポイントに当てられるわけないな。俺みたいに近づいてるわけでもないのに。
「いやお前の方がやばいぞ。どう頑張ったら溶解液を飛ばしてくる張本人に近づいて行って攻撃を当てられるんだよ。」
「運だよ。」
「お前が言うと説得力が半端ないな。」
お!だいぶ小さくなって普通のスライムぐらいになってきた。まだまだ小さくなってって...消えた!?
《エターナル草原のエリアボス〈メガスライム〉が討伐されました。》
よっしゃー!