20 幽霊(?)退治・下
借りた金を返しに行っていたあいつも帰ってきたし、行くか。
「窯とかは庭に設置してもらえるらしいよ。」
「設置に時間とかはかかんの?」
「ゲームっぽくないけどあるんだよな。しかもしっかりと作ってくみたいだぞ。魔法とか使わずに。」
「まじかよ。ちなみにそういうの使うのには抵抗ないの?」
「俺はただ、自分で作れるものじゃないなら別に他人が作ったものでも気にしないよ。」
「そうなんだ。」
「逆にそうじゃなかったら大体の食べ物が食べられなくなるじゃん。」
「確かに。」
また、ギギギ...と音を鳴らしながら扉を開けた。やっぱりあふれ出しそうであふれ出ない程度のスケルトンが飛び出してきた。光属性が弱点って言ってたから太陽の光に当たりたくないのかね。光属性の魔道具をスケルトンに当ててみる。気持ち動きが悪くなった気がする。出力を上げてみる。
「あれ、これだけでどうにかなりそうだね。」
「まじかよ。」
「たった5000ギルドでどうにかなるんだ。」
「楽過ぎない?」
「ただ、時間制限があるけどね。」
少し進んでみるとスイッチがあった。
「これなんだろ?」
「ライトじゃない?」
押してみるといきなり天井が光った。びっくりしたぁ。
「これもしかしてだけど光属性のやつじゃない?」
「ってことはスケルトンが弱るかな?」
「なんならスケルトンを倒せたり?」
した。まじか。一気に楽になったな。
ところでどこからスケルトンって来てたんだろ?探してみるか。全部のスケルトンはおんなじ方向から来てるっぽいな。
「よ~し、スケルトンの根源探しに行くか。」
「よくあの量のスケルトン見た後に言えるな。」
「だってもしスポナーとかあったらこの後ずっとスケルトンと一緒に暮らしてくことになるんだよ。いやだよ人間よりもスケルトンの方が多いクランハウスなんて。」
「間違いないな。絶対嫌だ。」
と、いうわけで見つけました、見るからに怪しい部屋。だってさ、普通の部屋ならこんなに暗いオーラが漂ってるわけないでしょ。しかも半開きでスケルトンが流れ出てるんだよ。やばいでしょ。
「よし、突入だ!」
「いやちょっと待て。心の準備をしておきたい。」
「よし、いくぞ!」
「おい、ちょまてよ。」
なんか後ろで行ってる人がいるけど気にせずにオープン!
「なんだよ、いきなりボス戦かと思ってたのに。」
「だから、あんなに緊張してたのか。」
とりあえず、なんもなさそうに見えるな。いや、明らかに怪しいのがあるじゃねえか。あの絵だろ絶対。スケルトンの根源は。
「よし、あの絵をどうにかすればいいんだな。」
「おい、このままいくつもりかよ。」
「え?行かないの?」
「明らか怪しいじゃん。あの絵に描かれてる女性、明らかに出てきますよって言ってるじゃん。少なくともお前の遊戯道具?とやらの準備ができてからじゃないと。」
いったんこの部屋はお預けだな。