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17 クランハウス

 「あ!忘れてました!クラン名とクランマスターを聞くのを忘れていました!」

あ...こっちが先だな。


う~ん、思いつかん!もともとクランハウス購入のためにクランを結成したからクランとしての方を忘れてたよ。もういいや。ざっくりでいいか。

「もう適当でいいよね。」

「うん、そうだね。クランとして使うことはほとんどないだろうし。」

「じゃあもう『聖水神社』でいい?いいよね?」

「もうめんどいからいいよ。それで。」

「クランマスターはお前がやってくれ。俺がやるとお金の管理とかがね。」

「そんなに暴れないでね。カジノそんなに行っちゃだめだよ。あとは臨時収入とかなんかイベント起こしたりしたらすぐ連絡してよね。」

「あれ?俺ってそんなに信用できないの?」

「信用がどういう意味かによるけど「お金がない!今すぐ100万用意して!」って言われたら真っ先にお前を頼るよ。」

「なんか話がおかしい方向に進んでいる気がするんだが。」

「ま、まぁとにかくお金を用意するという意味では信用してるけどその時に必ず変なイベントを発生するだろうなって話。」

「なるほど。で、結局クランマスターをやってくれるってことでオッケー?」

「Yeah,OK.」

「なんで英語!?まぁありがとう。」

というわけで俺たちはなんだかんだありながらもクランを結成し、不動産屋さんにやってきた。

「すいませ~ん。クランハウスが欲しいんですけど...」

「クランハウスかい?ちょっと待っててな。資料持ってくからそこの椅子にでも座ってていいぞ。」

ご厚意に甘えて椅子に座って待っていると奥からがっしりした体格のおじさんが出てきた。

「何か希望はあるかい?」

「生産のためのスペースができるだけ広いところがいいですね。」

「なるほど、それじゃあこんなのはどうだい?このあたりだったら生産スペースの確保もできるぞ。」

だいたい8件ぐらいの物件がおすすめらしい。1番高いやつは...1億!?さすがに無理だわ。いい物件なんだけどなぁ。あれこの物件やけに安いな。なんでだろ?

「なんでこの物件はこんなに安いんですか?1番広くてきれいなのに。」

「あぁそこはな、出るんだよ。」

「出るって何が?」

「幽霊だよ幽霊。前は貴族様が使ってた屋敷なんだがな。なにやら幽霊が出るってことで格安で提供してるんだよ。正直言って俺はあまりオススメしないな。」

「怖いんですか?幽霊。」

「こ、こ、怖かねぇし。それより本当にここにするのか?人気もないから買ってくれるならおれも嬉しいんだが。」

「え~と100万ゴルドですね。じゃ、これで。」

「え、なんだよこれ?」

「だから100万ゴルドですよ。」

「こんなポンポン大金出せるってお前何者だ?」

「ただのカジノで儲けた人ですよ。」

安いけど問題ありな物件を手に入れたぞ!


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