15 称号と特殊職業
よしあいつと合流できた。どうやらあいつは全部の生産道具を買ってきたらしい。錬金セットだとか大釜だとかファンタジーらしいものはわかるけどまな板とかもあるんだ。まな板は料理に必要らしい。まだ持ってこれない窯とかもあるらしいので後で行ってこよう。ちなみに代金は前借りしたらしい。なんでもカジノで当たることを予知してたって。あいつにとっては当たり前なことらしい。
「よし、爆弾を抱える準備ができたよ。」
「爆弾ってなんだよ!まぁ否定はできないけど。」
「自覚はあるのね。」
「まずは称号からね。称号ってほかに手に入れてる人いるの?」
「掲示板とか探したけどまだ見つかってないみたい。」
「りょ。で今回手に入れたのは〈幸運の持ち主〉、〈強運の持ち主〉、〈初心者の幸運〉の3つだね。」
「手に入れる条件と効果とかって分かるの?」
「え~と〈幸運の持ち主〉はカジノで100万ゴルドを1日で稼ぐことで効果が〔LUC〕+5だね。」
「これぐらいなら結構誰でも取れそうだね。」
「まぁ、スロットだけじゃなくてトランプ類の駆け引き系もうまくやれば簡単じゃないかな?」
「そこをスロット、それも2回やっただけで達成するのやっぱおかしいよお前。しかもトランプとかの方が得意だろ?」
「人の心は簡単にいじれちゃうからね。あえて癖っぽいものとか挟んでそれを3日ぐらい続けてれば簡単に引っかかってくれたりするし。」
「おかしいんだよなぁ。なんでいかさましても勝てないのかねぇ?」
「いかさまなんて疑似的に幸運を手に入れるだけだから。本物の幸運には勝てないんだよ。」
「それをお前が言うと説得力の塊だよ。で、〈強運の持ち主〉は?」
「え~と取得条件がカジノで500万ゴルドを1日で稼ぐことで、効果が〔LUC〕+10だね。」
「完全なる上位互換だね。重ねがけ出来るの?」
「全然できるよ。でラストのやつが〈初心者の幸運〉だね。これは種族Lvが10以下の状態でカジノで100万ゴルドを1日で稼ぐっていうもので、効果が〔LUC〕が1割増しだね。」
「その一割増しって装備とか称号とかでプラスになった分も含めて?」
「みたいだね。今〔LUC〕が99でもう少しで3桁に行くんだよね。」
「ちなみに特殊職業とやらは?」
「え~と特殊職業は特別な条件を満たさないと存在さえも分からないような職業だね。今俺が分かってるのが〔賭博師〕でこいつに転職するためには、
①〔LUC〕が100以上
②〈遊戯術〉と≪賭博術≫の取得
③カジノで稼いだ金額が500万ゴルド以上(達成済)
④種族Lvが10以下
って感じだね。」
「とりあえず当面の目標は〔賭博師〕への転職と俺のための生産系の特殊職業の条件探しだな。」
よ~し、頑張るぞ!