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13 カジノ・上

 やっとだよ。カジノに来たぞ!

中に入っていくとまずカウンターがあった。ここでゴルドをコインに変換してくれるらしい。

とりあえず5000ゴルドをコインに変えた。1000ゴルド分のカジノコインが4枚、100ゴルド分のカジノコインが4枚、10ゴルド分のカジノコインが4枚、1ゴルド分のカジノコインが5枚になった。

どうやらパッシブスキル(〈直感〉など)の使用は制限されないがアクティブスキルや魔法は使えないらしい。

まぁ当たり前だよな。

〈直感〉の向く方に進んでいくとスロットがあった。スロットはすべらない限りは目押しでどうにかなるがすべらないようになってるスロットなんてない。というわけでまずはどれだけすべるかを観察しよう。


~5分後~


【〈観察〉が取得可能になりました。】

〈観察〉を3Pで獲得する。〈観察〉は観察に補正がかかるらしい。


~さらに10分後~


よし把握した。いつの間にか〈観察〉がLv3に、〈直感〉がLv5になってたよ。とりあえずこのスロット台にはいくつかのパターンがあるらしい。

お、あの台丁度いいタイミングで空いた!

この台は1回1ゴルドの低レートだが一番当てやすそうだった。

今のパターンはこのスロット台の中で2,3番目ぐらいのあたりのモードで7は絶対に揃わないようになっているがそれ以外はすべらなくなっている。

〈直感〉に身を任せタイミングをとる。ん~ここ!

ん?なんか見たことないパターンに入った。あいつと別行動だから心配だな。こんなのあったっけ?

ん~とこれは夢かな?なんか画面に『JACK POT』って文字が出てるように見えるんだけど。

頬をつねって夢かどうか確認しないと!ってこのゲーム痛覚表現ないからわかんないじゃん。とりあえずカジノのスタッフの人呼べばいいかな?

「あの~これってどういう状態ですか?説明書に書いてなかったと思うんですけど...」

「あ、ジャックポットですね!おめでとうございます!運がいいですね!今日から始まったんですよ!」

え~と、つまりラッキーってことでいいのかな?いや、これをラッキーで済ませていいのか?

「ちなみにジャックポットってどんなものですか?」

「ジャックポットはまずレートの1000倍分のカジノコインが手に入ります。それとジャックポット専用台への挑戦権が手に入ります。挑戦しますか?」

「もちろん!」

「ではこちらへ」

スタッフの人についていくと店の裏側みたいなところに来た。

「こちらが当社特製のジャックポット専用台です。」

ジャックポット専用台はその中心に1台だけおかれていた。いや1台しか置けないっていう方が正しいかな?ジャックポット専用台は高さが3mぐらいあって画面があり得ないほど大きい。見上げた態勢でやるのきつすぎでしょ。

「こちらの台は一切の細工がありませんので己の技術での戦いとなります。あ、1回5000ギルド分のカジノコインが必要です。」

まじか。本当のワンチャンスじゃん。よ~し本気出すぞ!


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