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【完結済み】メグルユメ  作者: sugar
4.ナカウへの道
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1.丘を蝕む砂漠

4章始まります。

 砂漠。


 雨が少なく、植物が育たない、もしくは育ちにくい地域。


 砂ばかりで出来ている砂漠は特に砂砂漠という。地球には砂砂漠は20%ほどしかないらしい。それ以外は土砂漠、礫砂漠、岩石砂漠などがある。ちなみに鳥取砂丘は海岸砂丘といって砂漠ではない。


 アレン達の目の前に広がっているのは砂砂漠だ。


 体力も気力も消耗しており、全快していない時にさらに削ってくるこの地形に心が折れかかる。


「行くしかねェんだろ。どうせ」


 何かを悟ったようにコストイラは歩き始める。他6人もその後を追う。砂漠地帯特有の乾燥した環境に、眼も喉も乾いていく。


「休憩をしている余裕もなさそうだな」


 水分を失い続ける一行の前に赤茶けた色の蠍が現れる。縄張りに突如として入ってきた大型の生き物に対し、威嚇音を発する。


『シィイイイイイイイ』


 振るわれる鋏を足場にシキが跳躍する。蠍はシキを狙い尾の針を繰り出すが、ナイフで針を分かつ。コストイラが刀を振り下ろすとスカーレットの外殻を割り、血を放射状に溢れさせていく。ぶるぶると体を揺らしながらスカーレットが立ち上がる。止めにレイドが割れた頭に大剣を振り下ろし、頭を完全に破壊する。


 衝撃で砂山の砂が上部から流れてくる。皆は上部の方に眼を向ける。


 そこには大量のスカーレットがいた。


「嘘だろ」


「あぁ、相手しなきゃいけねェんだろうな」


 コストイラは文句を言いつつ刀を振り、スカーレットに向ける。


「アストロ、やっちゃいなさい」


「命令すんな」


 アストロはコストイラの頭をエンドローゼから奪った杖で殴る。杖をエンドローゼに返す。エンドローゼは2回も奪われ、アストロを睨む。しかし、アストロに睨み返されエンドローゼは委縮した。


 とはいえ、命令は嫌だが魔物にやられるのはもっと嫌だ。アストロは雷を砂山の上部に落とす。爆発したスカーレットの鋏や内臓が降ってくる。


 コストイラとアシド、シキがスカーレットの群れに突っ込む。そのまま一騎当千の活躍で蹴散らしていく。


「これで、終いだ」


 コストイラは最後の一匹を斬り潰す。レイドの時よりも多くの砂が流れてくる。コストイラは頬についた血を拭いながら、上を見上げる。


 心を折る光景は終わらない。まだ、これは序の口だった。

砂漠の詳しい説明はもっと後でする予定です。

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