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第四章 連鎖 3

 上司や友人たちに囲まれての記念撮影は何とか終了したのだが、美濃の不十分な指示が、またしても混乱を引き起こしていた。チャペルに直行、挙式のはずが、一度控室に戻る段取りになっているのだ。疑問を感じつつも案内を終えた介添の女性が「やはりおかしい」と、スケジュールを確認する。時間的にはどう見てもチャペル直行だ。

「一息ついていただいたところで、慌ただしいですがチャペルへ参りましょう」

「今からですか? 分かりました」

 実のところ、参列者が待たされた理由はこれだった。ドタバタも一つや二つなら笑って終わるかもしれないが、あまりに続くと「あれもダメだった、思い返せばこれも、こっちも、あっちも」となるのが人の心だ。そう、今日はまだまだ、いろいろ続くのだ……。


 これは、後日テレビインタビューで流れた、修平の声だ。

「参列者の方で、駐車料金を請求された人、されなかった人がいました。会場案内も手際が悪いし、披露宴の飾り付けも十分やらせてもらえなかったんです」

「記念撮影の立ち位置も事前の説明とは違う。手伝ってくださる女性も『あっちへ行って』『こっちへ来て』と、私たちをウロウロさせました。正直言って、プロの集団として機能しているように見えなかったです」

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