すべてに飽きた人間の果て
主は初投稿です。書くの遅いです。語彙力もクソもないです。
つまりオワコンです\\\\(^o^)////
人間が地球に誕生してから三億年、人類は究極の時代を迎えていた。
人類は高性能な人工知能ロボと無限再生エネルギーの実現により、完全な自給自足の生活ができるようになり、高度な人体実験の末、不老不死の身体を手に入れ、この世の生物の限界を超えた力を手に入れた。そう、人類は長きに渡る年月を掛け、無敵の存在になったのだ。
そんな黄金の時代を迎えた人類だが、あることに気づいた。
他に何が存在するのか、と。
人々は躍起になって探した。
新技術、新たな惑星、娯楽…
あらゆるものをあらゆる手段で見つけようとした。
しかし発見などはあるものの僅かな時間で理解してしまう完璧な技術があるためすぐに興味を失ってしまう。
発見し、理解し、使い続け、飽きる。
それを何度も繰り返しやがて数万年が経っていた。
そして人類はある結論を出した。
この世界にはもう何もない。
それが答えだった。
つまり人類は全てを知り、全てを手に入れて《しまった》のだ
この世に存在する全てを。
人類は失望した。
もう既にこの宇宙、この世界には私たちを楽しませ興奮させてくれるものは無いのだと。
そのことを理解した時、人々は次第にどこかへ散っていき、気ままな生活をする様になった。
英華を極めた大都市は今や廃墟なりつつあり、時空すら思い通りに改変できる超技術も廃れつつあった。
そうして人類は衰退の道を歩み始める。
人類史に終わりの時が近づいているのを、もはや誰も止めようとしない。
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ここは地球から遠く離れた惑星。
そこで俺はベランダに置いてある椅子に深く腰を掛けゆりかごのように揺れながら、庭の茂みに貼り付いている虫を観察する。
別になにが楽しいということは無い。
ただ暇だから見ているだけだ。
そういえば昨日だったか、お隣さんが亡くなったのは。
多分生きることに飽きたのだろう、先日も同じ理由で数万年前に勤めていた会社の同僚が亡くなっている。
別に大した話じゃない、こんなこと数万年前まではニュース番組でしょっちゅうやる汚職事件や殺人事件並に多かった。
しかし最近はメッキリ話を聞かなくなり、お隣さんが亡くなったのを最後に全く聞かなくなった。
多分俺が最後の人類、そういうことなのだろう。
そんな嬉しくも悲しくもない事実を自覚しながら、俺は目の前に置いてある不老不死を解除する効果を持つ薬の入った酒を飲み干していく。
不老不死を解除、意味するのはもちろんご察しの通り「死」だ。
俺も疲れてしまったのだ、
生きながらにして死んでいるような地獄に。
時間は動いているはずなのに自分だけ止まっているかの様な孤独感に。
俺も隣人同様に全てに興味を失ってしまった
それでも死ぬ理由もなく、それこそ価値がないとわかっていたから俺は生きていたが、ついに生きる事が苦痛になるほど永く今日まで生きていたのだ。
せめて自分の生に意味を持たせようとして、約一億年生きた人生の中で二度目の酒だったがやはりただ苦いだけだ。
今の人類はエネルギーの無限循環を体内で出来るように改造しているため、食事を必要とせずそれ故に食欲というものが無かった。
それのせいか、おいしいという感情がわからないのだ。
文献には舌で味わうのではなく喉で味わえという格言があるみたいだが、正直言って理解ができない。
そんな無駄な事に思考を裂いていると、急速に体の力が抜けいく様な感覚に浸る。
薬が効き始め不老不死が解除されたのだ、それによりいままで止まっていた体の成長と老化が急速に進んで行き、花が萎んでいくように死ぬはずだった。
「おっ?」
突然体が光りだす。
体を覆い尽くす様な激しい光だ。
「な、なにがどうなって…」
俺は焦った。
この薬の正しい反応ではないからだ。
この現象はどちらかというと…
宇宙船が次元を飛び越える時、つまりワープする直前の光によく似ていた。
光が強まっていくごとに焦りがどんどん強まっていく。
なんとかしようと急いで開けっ放しの棚に近ずいて…背筋に寒気が走った。
☆不老不死解除用☆
これは…つまり…
薬 を 間 違 え た
解毒を始めるころには彼の体は光に覆われ、見えなくなっていた。
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私は目の前の光景を見てボーッとしている。
周りでは金属が擦れ、ぶつかり合う音がする。
乗っていた馬車は横倒れになっており、下敷きになってしまったのか護衛の兵士の手が見えた。
ついさっきまで世間話をしていた護衛の兵士、アレックの胸から刃が生えている。
口から血を吐きながら必死に私に向かって何か言っている、しかし耳鳴りが酷くて全く聞こえない。
刃が引き抜かれアレックは地面に倒れ伏した。
地面に血溜まりが広がって行く
鉄と血の匂いが混ざり合い鼻をつくような、不快匂いを放つ。
私が悪かったのだろうか。
私ののせいなのだろうか。
多分そうなのだろう、そのせいでバチが当たったのだ。
事の始まりは私のわがままだった。
私は田舎貴族のお嬢様だ。
爵位が低くく何よりも田舎のため、爵位が高い貴族や王族からは見向きもされない存在。
しかしそれでも曲がりなりにも貴族のお嬢様、それ相応の振る舞い、知識、品格を身につけなければならない。
私は必死に学んできた、そして成人である15歳を迎えついに私は大人の仲間入りをし、その記念として人生で初めて王都でドレスを買ってもらえることになったのだ。
夢にまで見た憧れの貴族用のドレス、私は気分が高揚した。
しかし…
「すまない…仕事で行けなくなってしまった」
急遽仕事が入ってしまったらしく王都に行けなくなってしまった。
そのため別の日にしないといけないのだが開けていたのはその日だけだったらしく次はいつ行けるか分からないらしい。
私は一旦は諦めた。
お父様の仕事はかなり過酷だ、それなのに嫌味一つ言わず働いてくれている。
ここでわがままを言ってはいけない。
わかっていた、わかっていたのだ…しかし我慢できずこっそり馬車を借りて訓練で忙しいはずのアレックや他の皆に頼みお父様とお母様に内緒で出て行ってしまったのだ。
あの時こっそり外出なんてせず家で大人しくしてれば。
怖いからって護衛なんて付けようせず一人で行けば。
その護衛をアレックに頼まなければ!
そのせいで賊に襲われてしまった。
そのせいでアレックで死んでしまった。
私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで
私のせいで!!
私ののせいで…皆が…死んだ…
呪詛のように出てくる後悔の言葉、
私は絶望した。
皆が、アレックが死んだことに。
私は失望した。
自分自身の浅はかさに。
全身に力が入らない、焦点が合わず視界がボヤけて景色がわからない。
目には生気がなく、口もだらんと開き唇が震えるばかり。
アレックを殺した男が私に下卑た笑みを向け、近ずいてくる。
他の盗賊達も戦いが済んだ者から金品を物色し始めたりしている。
そんな中、私は見てしまった
男の半ズボンを押し上げているモノがあるのを。
「ひっ」
私の脳は一瞬で恐怖に支配された。
今更になって逃げようと立ち上がろうとしたが、恐怖で足がガクガク震えるだけでいうことを聞いてくれない。
周りを見ると馬車乗っていたメイドも服を脱がされ既に事を始めている者もいた。
その間にも男は動けない私を見てニヤニヤと下卑た笑みを浮かべたまま、焦らすようにゆっくりと近づいてくる。
それが余計に恐怖心を煽り、体が硬直して動けなくなる。
(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!)
その感情が私の脳を埋め尽くす。
その時、一本の手が男の足首をつかんだ。
「やめ…ろぉ!」
アレックが男の足首をつかんで止めようとしたのだ。
しかしアレックは出血多量で顔が青くなっており男の足首を掴む手も弱々しく、何もしなくても崩れ落ちそうなほどだった。
「アレック!」
私は未だに震えて動かない両足を叱咤しながら必死にアレックに駆け寄ろうとする。
「なんだぁ?お前まだ生きてたのか?」
男は煩わしそうに
「お嬢…様、早く…お逃g
グシャァ!
「あっ…」
持っていた古びた剣で頭を潰した。
「あ、あぁ…」
私は伸ばした手を下ろす。
既にアレックの頭は半分しか原型を留めておらず、半分しかない目と口は私を見て
優しく微笑んでいるように見えた。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!こいつはバカだ、死んだフリしてりゃ生きてられたかもしれんのになぁ!」
男の耳障りな笑い声が聞こえる。
震えていた足には活力が戻り、焦点の合わずボンヤリしていた視界は今はクリアになっている。
そして硬直して鉛のように重かった体はなんでもできそうなほど軽い。
恐怖で彩られていた感情には別の、心の中を激しく渦巻くような感情が流れ込んできた。
私は理解自分で理解するより早く行動に出ていた。
「ああああああああああああああああああ!!」
私は男に飛びかかっていた。
怒りで顔を歪め、小さな手で落ちていたナイフを拾い
殺しにかかる。
しかし運動どころか外にも殆ど出たことがないお嬢様が長年盗賊で生きていた歴戦の猛者に勝てるわけもなく、
バチッ、ドサァ…
手を横に振ってピンポン球のように跳ねて再び地面に這いつくばる。
しかし少女の目には絶望や諦めの色なく、お前を殺すという意思が明確に写っていた。
「おー、なかなか反抗的だな。まぁそっちの方が興奮する」
男はこの少女をどう屈服させようか考えながら近づいてゆく、半ズボンのモノはさらに押し上げており下卑た笑みをさらに深くした。
手足を必死に動かして暴れまわるが、片手で両手を抑えられ立たされているため完全に無防備になってしまった。
「フヒヒ」
男は少女の胸元の服を掴み
ビリィ!
少女が着ていたドレスを男は破り捨て少女の肢体が露わになった。
まだ15だ、幼さは残る、しかしそれと同時に発展途上のその体は男の興奮を引き立てるのに十分だった。
男は息を荒くする。
「ッ!」
普通なら悲鳴を上げるだろう、しかし少女は視線で男を殺さんとばかりに強く睨みつける。
そうして少女の胸に触れようとした時
ドォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
男が気づく頃には全てが吹き飛んでいた。
如何でしたでしょうか、物語の構成や文章表現などの意見を下されできる限り改善していく所存ですのでコメントよろしくお願いします。
もちろん普通に感想でもええんやで?
18/05/30 すみませんネタが切れたので更新打ち切ります、ブックマークおよび評価をして下さった読者の皆様、大変申し訳ございません。