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異世界迷宮苦労譚  作者: 朱石 権蔵
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第1章・第2話

なんか早くもブクマしてくれてる人がいてびっくり。

こんな駄文を読んでいただいてありがとうございます。

次がいつになるかわからないと言いながら、舞い上がって短いながらも次話投稿。


 

「なんだこの石ころ…?」


 思わず口にしたけど、なんとなく想像はつく。

 一応、【鑑定】しとくか?でもなぁ…【鑑定】して碌な目にあってないのがなぁ……。

 いや、今度は大丈夫だろ、きっと。そもそも邪霊(仮)はもう倒した後だし、もうなんか出てくることは無いだろう……と思いたい。





【アドリシア・邪霊の魔石(小)】

 生物の血を吸い、邪霊となったアドリシアの魔石。

 これを産んだ邪霊は発生した直後に討たれた為、ごく小さな魔石となった。


 冒険者ギルドに持ち込めば買い取って貰うことができるが、邪霊自体がありふれた魔物である為、金額には期待できないだろう。



 力無き物でも対価を得る手段にはなり得るが、命を懸けて得る物としては些か対価として小さいと言わざるを得ない。





 ……マジかよ。

 こんな目にあって対価が少ないってお前。


 クッソやっぱり【鑑定】使うと碌な目にあわないじゃないっすか。



 あ。対価で思い出した。



 やばい。

 俺、金持ってない。


 金も無い上に、ここがどこかもわからん。ついでに言えば食料も水も何もかも。


 うおおおおおおおおおおおおお!

 軽く詰んでませんかねコレ!?



 異世界ってことでテンション上がりすぎて、転移後のことを軽く考えすぎていた。

 と、言うより全く考えてなかった。


 ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。邪霊さんに会った時とは違うベクトルで絶望感がヤバイ。



 とりあえずどうする?あんまり時間は無いけど、落ち着け。落ち着いて考えよう。おちけつ。


 まずは水だろ?次いで食料、そして寝床。



 いーやー、厳しくね?

 異世界に憧れてはいたけど、正直異世界に転移した後のシュミレーションなんてしたこと無いし、サバイバル生活できるような知識なんて持ってない。

 精々、家族ぐるみで行ったキャンプぐらいしか経験してねーぞ。

 そもそも食える食材……は【鑑定】で調べればいいか。


 良し、とりあえず食料は何とかなるかも、多分。

 水と寝床は歩き回って探すしか無い。捜査員は脚で稼げって大きな走査線で踊り狂ってた連中の誰かが言ってた。サンバディトゥナイ。


 そうと決まればすぐ行こう。どれくらいで日が暮れるかわからんし。





 覆い茂る木々の間を抜け、邪魔になる枝を、八つ当たり気味に大剣で打ち払いながら歩く。





 クッソ、家に帰りてぇ、足が痛い…。妄想してた異世界と全然違うじゃねーかって、そりゃそうだよなぁ。

 異世界に間違いは無いだろうけど、現実であることに変わりは無いんだもんな……やっべ、泣きそう。


 ちくしょう、あんだけ浮かれてたのに、なんだよこれ。

 この大剣だって、スキルの剣術だって、正直あんま役に立って無いし。

 アイテムボックスも、そもそも物を持ってないから宝の持ち腐れだし……ってあれ、あそこの樹に果物っぽいのが生ってる。


 食えるのかな、【鑑定】。




【ププルアの実】

 大陸中央から北部にかけて多く見られる、落葉高木樹の果実。

 果肉は甘く、食用に向く。



 しばしば神話や、幼い子供に聞かせる御伽噺でその名を見せる。

 いつの世も、甘い話には裏があるという教訓めいた話の中に。




 食料ゲットぉぉぉっ!!

 あるだけ【アイテムボックス】に詰めて行こう。やっと使い道ができたぜ【アイテムボックス】。


 文句言ってごめんね。



 しかし最初はまだ良かったけど、だんだん【鑑定】のテキストにイライラしてきた。

 イライラしてきたけど…有用な情報が、やっと出てきた。


 どうやらこの樹が生える場所はこの大陸の北部から中央にかけて、らしい。

 この大陸にある国家の内、一つが中央部にあるってあの部屋のパソコンで見た記憶がある。


 あとは方角なんだけど……太陽の向きで判断していいもんだろうか?

 地球と違ったらアウトなんだよなぁ。けどこのままだともっとアウトだし、ここは太陽の沈む方角は地球と変わらないという仮説に賭けるしかない。


 となると、あっちか。

 幸い、まだ日は高いから、進めるだけ進んじまおう。


 進行方向に川、ないし湖でもあることを祈って。











 ………歩けども歩けども。街はおろか、川も見えねぇ。


 あれから何時間歩いてるのかわからんけど、人には会えないけど邪霊さんには何人か会ったよ。

 一人殺るのも二人殺るのも変わらんし、とりあえずレベル上げの糧となって頂きました。




 へへっ、嘘です。いや、倒したのは嘘じゃないんです。

 しばらく歩いてたら、またどっかから陽気な笑い声が聞こえてきてね、ビックビクしながら辺りを警戒してたらね。

 また後ろにいやがったのアイツ。メリーさんでも真後ろに着くのはもうちょい引っ張るぞコンチクショウ。


 で、また発狂して滅多刺しからのリバースしてフィニッシュを三回ほど繰り返しました。


 おかげでレベルは上がりました。上がったんだけどね、一しか上がってません。

 いやまあ邪霊さんてばいわゆる雑魚敵っぽいからいいんだけどさ、問題はね、経験値アップ小の効果がある称号を持った上で、レベルアップに邪霊が四体も必要だったってことなんだな。


 で、上がった結果。


==============================================

 名前:アイゼン

 性別:男

 種族:普人種

 年齢:23


 LV.2

 職業:戦士

 耐久:35/35(+5)

 魔力:11/11(+3)


 筋力:15(+3)

 防御:13(+3)

 知力:4(+1)

 精神:8(+1)

 器用:8(+2)

 敏捷:7(+2)

 幸運:8(±0)


【装備】

 頭 :無し

 身 体:革鎧

 腕 :革の篭手

 腰 :無し

 脚 :革の脚甲

 アクセ:旅人のマント

 アクセ:無し

 アクセ:無し


 武器:鉄の大剣

 武器:無し

 武器:無し


【アビリティ】

 剣術 Lv.2

 両手剣適正 Lv.3

 気配察知 Lv.2

 鑑定 Lv.2

 アイテムボックス Lv.3


【スキル】

 身体強化 Lv.1

 強撃 Lv.1


【称号】

<迷い人>

 異世界から迷い込んだ者。異世界の言語がわかるようになる。


<創造神の加護・迷>

 創造神の異世界から迷い込んだ者への加護。取得EXPにボーナス補正(小)。


 ※<>内の称号は他人には見えない。

==============================================

 スキルはほぼ使ってないからレベル上がんないのはしょうがないとして。

 ステータスの伸び悪すぎやしませんかね…?


 こんなもんなのか?こんなもんなんだろなぁ。

 死にたくないからレベル上げもしなきゃなんだけど、邪霊以外のモンスターは経験値どうなんだろ。

 さすがに同じ程度だったらレベル上げダルすぎる。


 でも上げないと目的の『迷宮探索』ができないし。


 そもそも今の俺でどの敵まで倒せるかわからん。

 敵を見掛けたら【鑑定】して倒せそうなら殺るって流れしかないか、やっぱり。




 ああ、ププルアうめぇ。

次回はほんとに未定。

最低でも一週間に一回は更新していこうと思います。

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