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新芽

作者: サケオ

人には芽生えの瞬間がある。

ある人はふとしたことで急に泳ぎが早くなりオリンピック選手になったそうだ。

ある人はふとしたことで急に野球がうまくなり歴史的な野球選手になったそうだ。

ある人はふとしたことで急に数学が得意になりノーベル賞を取ったそうだ。

人はそれをコツと呼ぶ。

そんな様々なコツの中でも、新芽と呼ばれるものがある。

その名の通り、新しいのである。

例えば、スマートホンを画面を見ずにロック解除し、メール(ソーシャルネットワークというそうだ)を打つことができる。

新世代型の何かと融合したこういうコツの事を新芽と呼ぶ。

私には何人かの新芽を持つ友人がいる。

ある者はスマートホンをいじりながら、両耳をイヤホンでふさいだ状態で、自転車を運転できる。

しかし、危険だから後日その新芽は文字通り誰かのおなかを壊さないように、厳しい注意によって抜かれた。

ある者はSNSで性別を変え、別性に目覚め、ネットの中では人気者になった。

しかし、あまりに人気過ぎて、個人を特定されてしまい、下火となって、摘まれてしまった。

新芽はあまり体に良くないようだ。

と、スマホをいじりながら思う私だが、気付けば時間もたっているし、仕事もはかどっていない。

時は金なりというのなら、この恐怖の機器を作り出した人が得た新芽はかなりの毒を持っているのかもしれない。

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