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繰り返されるこぼれる日々

 村にある唯一薬を扱う店先に、紙袋を抱えた女が一人現れた。店主の男はいかつい顔をあげてその女を認めると、天井から吊るされた乾燥ラベンダーの間から顔を出して声を掛けた。

「久しぶりだなぁ! 娘さんは元気にしてるか」

 女は店内にはいると手に持っていた紙袋をテーブルの上に注意深く置いた。顔が少しやつれたのではないかと店主はその時見て思ったが、別のことを口にした。

「山一つ越えた村に俺の兄弟が住んでいるってこの前話しただろう?」

「えぇ」

「そこにも病でふせっていたのがいたらしいが、この前聞いた話だと、ひょっこり現れた薬師に二日診てもらっただけですっかり元気になったらしいぞ」

「まぁ」

「もしかしたら近々ここにも来るかもしれないな」

 店主の男の言葉に女は薄く笑って、紙袋の中から空き瓶を取り出した。

「いつものをちょうだいな、ゴードン」

 ゴードンと呼ばれてようやく店主の男は話すのをやめて腰を上げた。店内の壁際にはずらりと棚が並び、様々な薬種が瓶に入って置かれている。だがゴードンはそれらに目もくれず、店の奥から薬湯を入れて戻って来た。

「お前も大変だな。娘に早く顔を見せてくれるよう言っておいてくれ」

「わかりましたわ、そう伝えておきます」

 女はゴードンに薬代を渡して、その店を後にした。

 店は坂道に面しており、女が左手を向くと頂上が見え、右手には豊かな農場と牧場が広がっていた。店を出て石畳を上りきった所で、女は人影が視界に入った気がして左を向いた。頂上には太陽を背にして立つマントを目深に被った、男らしい人物が立っており、彼は眼下を見下ろしているようだった。





「ただいま」

 紙袋を抱え、家の戸口を潜り抜けたところで女は声を掛けた。台所に荷物を置きに行くと、庭先から人の声がする。女は狭い通用口から顔を覗かせ、笑みを綻ばせた。

「あら、母さま! 帰っていらしたの?」

 庭先にできた木陰に座っていた娘が、なんとも嬉しそうな声をあげた。女は少し呆れた顔で、

「スザンヌ、またそんな所で……。服が汚れるじゃあありませんか。それにギルバートも!」

「こんにちは、バドロー婦人」

 ギルバートは礼儀正しく一度立ち上がって帽子を持ち上げて挨拶した。バドロー婦人は彼に答えて笑みを浮かべたが、スザンヌに呼ばれて視線を戻した。

「母さま、そろそろトマトが熟しているようだから採ってもいい頃でしょう?」

「そうね、籠を持ってきますから採ってもらいましょうか」

 バドロー婦人は室内に取って返すと、編み籠を持って戻って来た。

「今日は日が強いから早く戻って来なさいね」

「はーい」

 にこりと笑って籠を受け取ると、スザンヌはボンネットを深く被りなおした。

「持つよ」

 ギルバートがすっと手を差し出してスザンヌから籠を受け取る。スザンヌは空いた手にパラソルを持って開き、二人は小さな庭先の畑に向かった。

 畑にはトマトの他にも数種類の野菜が実り、花が咲いていた。畑は通りの反対側に面しているので人の姿は二人の他に見受けられない。

 空は珍しく突き抜けるような青さをしていた。

「母さまが言っていたけれど、今日は本当に日が強いわ」

 スザンヌは目を細めて雲ひとつない青空を見上げた。

 霧に都と喩えられるイギリスにおいて、今日のような天気は本当に珍しいことだった。

 スザンヌの先を歩きつつ、赤いトマトを吟味していたギルバートは一つを手にとって鋏を入れた。パチンと音がして手袋をしたギルバートの手中に赤い実が落ちた。

「見ろよ、これなんかすごく美味しそうじゃないか」

「まぁ、本当に。昼食はトマトを使ってご馳走するわ」

 スザンヌが明るい声で彼の手中にあるトマトの赤い実を覗き込みながら誘ったが、ギルバートはすぐに返事ができなかった。

「ごめん、スーズ。実は昼食を一緒にする事はできない。家に帰らないといけないんだ」

「……そうなの? ハンス婦人がそう仰ったの?」

「いや、叔父貴が今日か明日の午後に訪ねて来ることになっているんだ。だからすまないけど……」

 ギルバートは籠の中にトマトを入れて振り返ると、すまなそうにスザンヌの顔を見下ろした。スザンヌはパラソルの陰に隠れて俯いていたが、ギルバートにも見えるように顔をあげたときにはいつもの穏やかな笑みを浮かべていた。

「仕方ないことですわ。今日取ってしまったトマトは食べられないけれど、また今度いらした時にはもっと美味しいものを作ってまっています」

「ありがとう、ぜひ君の温かい手料理が食べたいものだ」

 ホッとした表情でギルバートは言うと視線を、庭を囲む垣根の向こう──馬車が一台通れる程度の通りに向けた。その仕草にスザンヌも気づいた。彼女は彼に気を使ってさり気なく家のほうへ誘導し、せめて別れ際の会話を楽しもうと考えた。

 二人が家について間もなく、ギルバートはスザンヌとバドロー夫人にいとまを告げた。

 門を出て颯爽と通りを歩いていく青年の後ろ姿を見えなくなるまで見送ったスザンヌは、母に導かれて家の中に戻って行った。

「母さま。私、ギルバートには幸せになって欲しいといつも願っているわ」

 台所のロッキングチェアに腰を下ろしたスザンヌは堪らずに声をもらした。

「だけれど、彼のそばには私がいてほしいと思ってしまうの」

 スザンヌはスカートについた青草のシミを見つめたまま、バドロー夫人に呼びかけた。

「私、欲張りなのかしら。もう爵位だけしかないバドロー家の娘として、彼を縛り付けてしまっているのかしら。彼にとって足手まといなのよね」

「スザンヌ……どうかそんな事言わないで。お父様がお悲しみになるし、あなたに女男爵という爵位を譲与されたことに関して後悔させるようなことを決してお言いでないよ」

「……はい。ごめんなさい母さま」

「でもねスーズ」

 バドロー夫人はしっかりと娘を抱き寄せて彼女の耳元に囁いた。

「あなたは決してギルバート……いえ、ハンス伯爵の重荷ではありませんよ。あなたは気がついていないようだから言うけれど、彼はあなたに会って心の重荷をおろせているのよ。社会の窮屈さに嫌々縛られる彼はここで、そう、特にあなたの前では自由になることが出来ているのよ。だから悩まないで、スーズはそのままのあなたでいてちょうだい。ね?」

 やさしく語り掛けられ、説き聞かせられ、スザンヌはようやくひと心地ついた気分で母の胸に身を委ねた。

 目じりから伝い降りた涙がスカートの上に落ちて新たなシミを作った。





 ハーフィールドに住まうホランド夫人から午後のお茶を誘われてバドロー夫人とスザンヌが訪れると、ホランド夫人は両手を広げて迎えてくれた。二人は夫人の案内で二階のテラスに向かい、先に来ていた数人の未亡人と席を合わせた。

「最近はドイツが物騒ですよ」

 ホランド夫人が小皿に焼き菓子を取り分けてやりながら物憂げな声を出した。

「近いうちに一戦を交えるのではないかと私の主人も話しますもの」

「戦争なんて恐ろしいですわ」

 ホランド夫人の声に同調して、未亡人の一人が大袈裟に声を震わせる。スザンヌは頷きながら話しを聞き、ティーカップを傾けた。紅茶を飲みながら、心はギルバートの所へ向かう。黙りこくっているスザンヌを放っておいて、ホランド夫人が話しを続けた。

「どうやら近々国で兵の志願が始まるそうですよ」

「まぁ、それでは本当に戦争が……?」

 驚いて目を見張ったのは未亡人だけではなかった。スザンヌはじっとホランド夫人を見つめた。ホランド夫人は彼女たちの反応に満足したらしく、スコーンを手に取った。

 ギルバート……彼も行ってしまうのかしら。

 スザンヌは砂糖菓子に手を伸ばしかけて、やめた。胸にまで切ない思いが込み上げてくるようで、きっとうまく飲み下せない気がしたのだ。

 そこで、スザンヌはバドロー夫人と相談してお茶会を早々に引き上げることに決めた。

 ホランド夫人は未亡人たちと一緒に残念がり、近いうちにまたお呼びしますわと言って、二人が二度と呼ばれることはなかった。後にバドロー夫人は言っている。

「お付き合いというのは貞節と作法がほとんどですよ。特にホランドさんのようにお金も権力も持ち合わせてきますと、いっそうその傾向が強くなるものなのです」

 だから仕方ないのだと。最愛の伴侶を早くになくし、シングルマザーとなってしまったバドロー夫人は特に立場を維持するのが難しくなるのだから。

 スザンヌはこの時ほど自分が言い出した“我侭”を後悔したことはなかった。最愛の母を犠牲にして、社交界の厳しさを知った尊い一例となった。





 19××年5月のとある日。

 イギリス軍とドイツ軍の交戦が最初になされたと、当時の新聞は号外を出して戦争を盛り上げた。けれどそれも戦況がイギリス軍に勝機が傾いている間だけの話だった。

 同年9月。長期戦に持ち込まれたドイツとの戦争はイギリス人が想像していたよりも難航した。

 スザンヌは読み回されてクシャクシャになった新聞記事を苦い面持ちで見終えると、丁寧に折りたたんで席を立った。

「バドローさん、ちょっとそっちを見てくれない?」

「はいっ」

 慌てて部屋の入り口を振り返ると、そこには白一色の服を着た同い年くらいの娘が顔を出していたのだが、袖口を血に濡らしていた。彼女はスザンヌにそっちと言いながら奥の部屋を指差している。

 初めてスザンヌがこの娘と会ったとき、肉付きもよくハキハキとして元気な様子が印象的だったが、この教会兼救護所で働き始めて顔色が悪いように見える。スザンヌは手を水ですすぐと白いエプロンをかけて、すぐに奥の部屋に入って行った。

 部屋の奥は六人分のベッドが置かれ、病室独特のすえた匂いが満ちていた。

 スザンヌが入っていくとベッドに横たわっている怪我人がいっせいに視線を彼女に集中させた。誰もが青い顔をしている。人の死を目の当たりにしてきた兵士たち。心の傷は人に知れないほど深いことだろう。

 スザンヌは水を温めたお湯で清潔な布を濡らし、一人ひとりの体を優しく拭いていった。その際に簡単な言葉をかけてあげる。外は晴れていますよだとか、近所に住む犬が子犬を産みましたよといった他愛もないことだ。すると兵士もいくらか言葉を返してくれたりするのだ。もちろん、重症患者は細心の注意が必要だし、寝たきりの人の下の面倒だって見なくてはいけない。毎日が辛く、若い娘にとっては重労働だ。それでもスザンヌは毎日この教会に通い、誰もが敬遠する手伝いをかってでた。

 たぶん、バドロー夫人の慰めと、ギルバートについての情報が舞い込んでくるかもしれないという淡い希望があるから出来るのだろう。

 スザンヌは最後に見たギルバートの凛々しい軍服姿と、大きく広い背中を思い出して胸をいっぱいにした。

 戦況はどんどん悪くなるばかりだ。食料も配給されるものと畑から採れる野菜だけになった。

 教会を出る際、たくさんの女性が祈っているのを見て出てきた。スザンヌも心の中で同じように祈りながら、家路を急いだ。

 この日はいつもにも増して悪い胸騒ぎがしていた。その時、最近ではよく耳にしている警報が夜空に鳴り響いた。

 スザンヌは息を呑み、駆け出した。遠くの空から航空機のエンジン音が聞こえてくるようで、生きた心地がしなかった。

 家に繋がる坂道を出来るだけ早く駆け上がり、肩で息を切らせてスザンヌは家を目指したが、通りには避難しようと帰りを急ぐ馬車や人で混雑し、なかなかたどり着けないでいた。人に揉まれるようにして坂道を進んでいると、一人の男が「火事だぞ!」と叫んでいるのが聞こえてきた。

 スザンヌは胸騒ぎがして人を押しのけるようにして駆けて行くと、熱気が彼女の頬を撫でていった。そして人ごみが途切れた合い間から見えた現場は見慣れた我が家とはかけ離れた姿になっていた。

「母さま!」

 スザンヌは赤々とした炎に飲み込まれた家を見て叫んだ。近所の人がスザンヌに気づいて駆け寄ってくる。彼らは手にバケツを持ち、今まで消火活動に励んでいてくれたらしい。顔を煤だらけにし、額に玉の汗を浮かべている。

「母さまは!? どこですか、母さま!」

 スザンヌは顔面蒼白にして集まってきた野次馬を見て叫ぶように問いかけたが、誰もが顔を伏せたり視線を逸らしたりした。そこですべてを理解したスザンヌは、燃え盛る炎を振り返った。

「バドローさん!」

 今にも家に飛び込まんばかりの勢いをしたスザンヌを周囲にいた誰かが引きとめ、押し止めた。

「でも、母さまがっ」

「バドローさんも火に巻かれてしまいますよ」

「そうだ、命は無駄にするもんじゃない」

 スザンヌは両目いっぱいに浮かべた涙を零して、掴まれた腕に抗った。

 そして──。

「お母さまぁああああぁぁ——!!」

 スザンヌの叫びは、天地を穿った。炎は彼女の前で嘲るようにさらに勢いを増した。




 

 ──想像したこともなかった。こんな日が来るなんて。

 バドロー夫人の葬儀は、火事があった日の翌々日に執り行われた。その日は濃い霧の立ち込め、皮肉なことに視界が悪い分襲撃の心配をしなくて済んだ。普段の葬儀を簡略化した、棺を土に埋めるだけの寂しいものだった。

 スザンヌの心には空虚な穴が開き、時間の感覚も麻痺してしまったらしい。景色は色あせ、音はさざ波のように遠くまで引いていった。

 ギルバートも戻って来ないし、手紙一つ送って寄越さない。彼も母さまと同じ所にいってしまったの?

 彼女の中を絶望が支配した。

 私は、独りになってしまったの……。

 スザンヌはその現実に突き当たると、途端に耐えられなくなって体を支えてくれていた知人の手を振り切り、橋の手すりに駆け寄ると、彼女は笑みさえ浮かべてそれを乗り越えた。手を離し、くるりと回る。黒いスカートがふわりと浮き上がり、スザンヌは無邪気な少女みたいに踊った。

 足元が空に浮かび、体が霧に包まれた。遠くに誰かの悲鳴が聞こえた。スザンヌは存外簡単にバドロー夫人と再会し、ギルバートと抱擁が交わせるのかと思うと心安らかだった。





 大きな木が日を受けて青々と輝き、地に落ちた影も彩りが添えられている。

 閑散とした村の中で、一軒の家だけは扉を開けていた。

「ただいま」

 紙袋を抱え、家の戸口を潜り抜けたところで女は声を掛けた。台所に荷物を置きに行くと、奥の部屋で声がする。見ると椅子の上には二日前から通ってくれている薬師のマントがかかっていた。女が隣に続く扉を見ると、明るい声が聞こえてくる。思わず、我を忘れて駆け出していた。

「グレイス、グレイス! グレイスッ!」

 病身の娘。かわいい一人娘。村の医者に診てもらっても治らないかもしれないと言われたかわいそうな娘。いつも寝言で知らない男の人の名前を呟いていた子。ギルバート……彼は私の哀れな娘とどこで出会ったのかしら。

 女の目に飛び込んできたものは、ベッドから上半身を起こして笑みを浮かべているグレイスの姿だった。

「あぁ、あぁ! グレイス!」

 彼女は愛娘に抱きついて顔色を見、体調などを訊ねてから部屋の隅に立って様子を見ていた薬師を振り返った。

「グレイスの病気を治して下すってありがとうございます、クレイブンさん」

「お母さん、彼はギルバート・ハンスよ」

 腰を折ってお礼を言う女に、グレイスがひょんなことを言って彼女を困らせた。クレイブン氏は微かに笑みを浮かべており、グレイスの傍に近寄った。

「ご夫人には分からないかもしれませんが、彼女はスザンヌ・バドローなのです。僕が、生涯ただ一人愛した人です」

 クレイブン氏はにこりと人好きのする笑みを浮かべ、痩せたグレイスの細い手を取った。

「僕はもうただの薬師です。スザンヌ……いや、グレイスを幸せにできるかわかりません」

「でも、もう階級も何も悩んだりせずにすみますね」

 グレイスの優しい微笑みに、クレイブン氏は目を細めた。

「僕と、結婚してくれますか?」

 彼は低い落ち着いた声で聞き、グレイスの手をいつくしむように広い手のひらで包み込んだ。グレイスは視線を母に向け、クレイブン氏に向け、その栗色の優しい瞳を潤ませて答えた。

「……はい」





 時を越え、世代を越え、悲しくも幸せな者たち。彼らの話は村々を駆け巡り、人の口からさらに広がっていった。それはとある小さな村の薬を扱う男の耳にも。

 店主の男はいかつい顔をあげて店先に女の姿を認めると、天井から吊るされた乾燥ラベンダーの間から顔を出して声を掛けた。

「久しぶりだなぁ! 娘さんは元気にしてるか」

 店に入ってきた女の顔は、少し疲れた顔をしていた。店主の男はそんな女に話して聞かせた。

 山一つ越えた先にある村で、通りすがりの薬師に命を救われた娘がその男と幸せな結婚式を挙げたのだと。その薬師はかなりの腕前だから、病気の娘を見てもらえば治るかもしれないなど云々。

 話を聞いた女は俯かせていた顔を上げて聞くだろう。その薬師がいる村はどこですか、と。

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