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何にも染まらず、光を求める漆黒と優しく照らし、癒やしを与える煌めき
もし...私が居なくなったら
貴方の目の前から消えてしまったら
二度と逢えないとしたら
貴方はそれでも私を愛してくれますか?
私は種田魅憂、どこにでも居る中学三年生。変わっているとこなど特にないが強いて言うなら少し家系が変わっている。うちは、家が神社で代々長女がかなり霊感がある。そして私は長女だ。たまに見えるが、特に支障はない。
そして私の隣を歩いている、長身で細身で黒髪で色白な少年が私の彼氏である、埜守大空だ。付き合ってから早二年が過ぎようとしている。毎日一緒に下校していて、今もその最中なわけだ。
「....大空?」
いきなり彼が抱きしめてきた。ツンデレ君な彼にしては珍しい。
「なんか...胸騒ぎがするんだ...お前が俺から離れていく感じ。」
そう言って強く抱きしめてくる彼をみて、愛しさがこみ上げてくる。
「大丈夫だよ?大空が私の一番だから...。」
笑顔でそう言うと、彼は真っ赤になった。
こんな当たり前の日常が私の手からスリ落ちていく。
そうなるなんて、私は思っても見なかった。
だけど私たちは、
愛を辿って輪廻転生。