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第九話 もう一度

 宿を出た卓也は、村の住人に色々と話しかけていた。

 卓也は、あの光を開けるには何かしらの『鍵』が必要だと考えたのだ。


(あの光の『力』から何かしらの自然現象かそれに類似するものかもしれない…だとしたら、人間が何らかの異常を感知したかも…)


 卓也は村の住人に片っ端から聞き込みを始めたが、『組織』のことを良く思っている人は少なく口が重かった。


「わたしゃー知らん、知らん」

「わからんよ」

「そういわれてもね。思いつかないよ」

「そんなこと聞いてる暇があるなら、とっとと山神様を見つけんか!」

「・・・・・・」


 卓也に怒鳴りつけるものや、あからさまに無視をするものまで出てきた。

 それでも卓也は片っ端から、それこそ子どもにまで色々と聞きまわった。



 夕方になり、卓也は宿に戻った。

 


「・・・・・・」

 卓也は部屋を暗くし、今日村人から聞いたことを全て思い起こしていた。

 たとえ日常のちょっとした事でも何かしらのきっかけになっているかもしれない…

 

「…解らないな…」

 卓也はしばらくじっとしていたが、そうつぶやくとスッと、誰にも気が付かれずに宿を出て行った。



 卓也は山を越え、朝と同じ事をし、再び海の上に立った。

「…さて行くか…」

 朝と同じ体勢、同じ方法で卓也の意識は『光』に向かって行った。



 やはり…

 日が出ている時と違う…

 ここにいるものも…

 『気』の流れも…

 『光』も…

 山からじゃ…

 解らなかった…


 さあ…

 始めよう…

 探そう…


 山神を…

 




お久しぶりです。しばらくぶりの更新です。

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