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ギルティブレイズ  作者: 上坂 聖
1章 罪の英雄と焔
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プロローグ 始まりの時、終わりの前兆①


--ディーゲンフォート中央諸国アルブレド王都にて--

アルブレドの王都エルフィニアスは美食で有名な都であり年に数度開催される食の式典では

エルフィニアス中の美食を極めた料理人達が競うよう出店し世界各国よりその為だけに来る観光客が後を絶たない。

国をあげた一大イベントでもあり例年成功を収め通常時でも観光客や旅行客は多く

酒場や主な有名店などはその護衛任務などで来た傭兵や近くの魔獣討伐をこなした冒険者などで溢れかえる。

そんな王都に最近ちょっとした噂が流れていた。。

王都エルフィニアスから北西の第4砦付近の魔獣が活発になり被害を出しているという、

何でも竜型の強大な力を持つ魔獣が後ろに控えているらしく周囲の魔獣が強化されてるだけでなく

再生するようになったというのだ。これがどんな神格ヴァジュラかは不明だが

治癒の類ではなく再生なのだとしたら規模にもよるが極めて危険であり

早急な対応と討伐が必要だ。その為、アルブレド第3騎士団が討伐に向かったという。

その噂を受けても国民達は楽観的に考えていた。

ある人は言った。「第3騎士団は精鋭揃いに加え豪腕のバルクス騎士団長もいる負けるはずがないさ!」と

ある人も言った「仮に第4砦が落ちても騎士団が何とかしてくれるわよ!」と

酒場の酔っぱらいも言った。「なぁにいざとなったら俺が倒してやるし精鋭揃いの騎士団が討伐してくれるだろうぜ!」と

皆が楽観的に考える中、王城に知らせが届く。。



--アルブレド王城にて--

王城の玉座の間にて一人の男が息をきらしつつ跪き口を開く。

「陛下!大変です!たった今、第2砦の伝令兵より連絡!第4砦一帯の地域が消し飛び第3騎士団は消息不明、更に魔獣の群れと竜型魔獣が王都にむけて進行を開始、第3砦の兵は既に第2砦まで後退、直ちに援軍を求むと届いております!」

報告をしたのはアルブレドの将軍マレフィスである。40代半ばの黒髪短髪口髭の生えた筋肉隆々で全身は黒いプレートメイルを着こむアルブレドの将軍は難しい顔をしながら続けて述べる。

「直ちに援軍として第6第、8騎士団を派遣予定ですが全軍をもってしても進行を食い止められるか分かりませぬ。。最悪の事態もあり得るでしょう。冒険者組合と傭兵ギルドへ連絡し討伐隊を組むことの許可を頂きたい!陛下、一刻を争います。。どうか速やかに指示を願います。」

と、マレフィスが言い終わると周囲はざわめきそれを

険しい顔をしたアルブレド国王レイザルグが収め口を開く

「マレフィスよ、その報告に偽りはないな?我が国きっての精鋭揃いの第3騎士団が滅び砦一帯は消し飛んだとあるが詳しい状況は分からぬのか?」

と50代半ばになる白髪で細身、全身派手なデザインはなく赤をベースとした王衣を着て玉座に座る王は鋭く聞いた。


それに対しマレフィスは答える。

「はっ!事実であり時は一刻を争う状況であります。詳しい状況については確認出来ておらず伝令兵の話では空が光ったかと思った頃には一帯が消失していたとのこと、これは私の推察ですが恐らく竜型魔獣のブレスによるものでしょう。

もし、これが事実ならばブレスだけでその脅威は計り知れません、国を覆うマジックシールドでは一瞬で消し飛ぶでしょう。

更に厄介なことに周囲の魔獣は再生能力を持つといいます。

恐らく竜型魔獣の神格ヴァジュラによるものであり、もし仮に竜型魔獣も持つのだとしたら国の滅亡もありえます。。」


苦々しい表情で伝えるマレフィスに王はしばし考え言い放つ。


「我が国の優秀な文官や武官達よ!直ちに国民、及び現在王都にいるものには北西への出都を禁ずる勧告を出せ!

そして、現在国境警備に回ってる騎士団や任務中の騎士団にも至急帰還を伝えよ!

更に冒険者組合や傭兵ギルドには大至急Aランク以上の者に討伐任務を発注するよう連絡をするのだ!!金は惜しまぬ。国の危機を乗り越える為だ!直ちに行動せよ!」


その言葉に一同は礼をしそれぞれ言い渡された事をこなすため行動を開始する。

マレフィスも直ちに全騎士団への連絡及びこの場にいない将軍達への伝令の為玉座の間を後にする。。

マレフィスは思う。

(しかし、今回の魔獣の動きは早過ぎるし第3騎士団にはあのバルクスもいて全滅したという。バルクスで敵わぬ敵となると第1騎士団のビルデガイツ団長がいて欲しい所だが現在第1騎士団は友好国ベルニカへの物資輸送任務で離れておる…他の騎士団も任務についており恐らく間に合わぬだろう…

誠に情けないが傭兵や冒険者にアルブレドの命運は託されたと言っていい…どうか国が滅びん事を切に願う。。)

そう思いつつ連絡や采配を行うマレフィスであった。


②へ続きます!


改めて初めまして!作者の上坂です!皆さん読んで頂きありがとうございます!

まず、冒頭とはいえお気付きの方も居るでしょうが、主人公は筋肉隆々なマレフィス!ではありません(笑)

勿論国王でもありません、というか登場人物すくなっ!と思う方もいるでしょう!

えぇ!少ないです!①ではマレフィス中心となっており本当は名前だけのバルクスさんの戦闘シーン入れたかったですが

ごちゃごちゃするのでカットしました。バルクスさん名前だけの登場ごめんね!

もう回想でも出してあげれないけど許して!

主人公に関しては②より登場人物となりますのでこうご期待を!

更新は不定期とはなりますが連日更新もするので都度お伝えします!

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