のろい
「~呪い方~
※一枚の折り紙と呪いたい相手の髪の毛を用意する(何色の折り紙でもよい。金や銀などのおちゃらけた色や柄物は避けること)。
※そしてまず最初に肝に銘じておくこと…人を呪わば穴二つ!
①折り紙の内側に大きな牙の生えた口を描く。
②口の上に相手の髪の毛をのせる。このとき相手の特徴を三回唱える。
③折り紙の四隅を三角に折り、菱型にする。
④折り紙をゆっくり回しながら「おあがりください」を気の済むまで唱える。床や机から持ち上げてはいけない。
⑤お酒を供え、三日三晩お祈りする。
⑥折り紙を開く→髪の毛が消えていれば成功。残っていたら最初からやり直し。
【注】途中で人に見られたら呪いは呪術者自身に降りかかる。」
暇に飽かせて、そんなものをしたためてみた。
誰かに送りつける前に面白半分でやってみることにした。
相手の髪の毛などないので、自分のを数本引っこ抜く。それを折り紙にのせようとして、手を止めた。
僕の特徴。
「……」
僕の特徴?
それから半日くらいゴロゴロしながら考えて、ようやく思いついた。
そうして今度こそ毛をのせようとしたとたん、折り紙に描いた口がいきなり動いた。
『のろいぞぉ!』
……変な遊びはするものじゃない。