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未定  作者: カシウス
1/1

プロローグ

…………思い上がっていた。

短髪で黒髪と黒瞳の少年は、戦闘で更地に近い状態になった山の中腹で仰向けに転がって空を見ながら後悔する。

大型の野犬の討伐依頼程度、1人で十分だと思って受けた結果、相打ちという形で死にかけている。

野犬は4頭で、母犬と仔犬が3頭だったが、異常な戦闘力、刃で斬れにくい毛に高い魔法耐性が有り、雑に撃った銃弾は避ける敏捷性も持っていた。

特に、仔犬の1頭は幼体のドラゴンに匹敵する程度に強力な個体で、まだ殺し切れていないが、このままなら、その内くたばるだろう。


俺は、僅か10歳で傭兵ギルドでAランク昇格内定を受け、天才と持て囃されて、天狗になっていた。

依頼はCランク、野犬の群れ[数不明、10頭以下と推測]の討伐。

報酬は成功報酬で銀貨20枚。国の騎士団に持ち込めば、銀貨150枚程度、ギルドの相場でも、50~70枚程度の為、なかなか依頼を受ける者がいない様だったが、依頼主の村が小さいので、精一杯の報酬なのだろう。

金には困ってないし、夏休みの軽い暇潰しのつもりで依頼を受け、村に来て説明をると、週に1度の頻度で牛1頭程度の被害があり、人が出て来れば逃げ出すと言う。

比較的に、臆病で力の無い群れだと考え、持って来ていた刀と拳銃で十分に討伐可能と判断した。

だが、間違っていた。母犬は、仔犬を育てる為にやむを得ず、家畜を襲い、人を襲えば取り返しが付かない事態になると理解していた様だった。


山に入ると直ぐに母犬と遭遇したが最初は追い払おうとし、無理だと判断すると直ぐに逃げ出したが、山の中腹辺りで急に本気で襲い掛かって来た。母犬は体高が1m以上あり純白の縮れた長い毛で良く観察すると、身体中に怪我を負っていた。怪我の為か、銃弾は躱す物の、動きに精彩が無く、30分程で首を落とせた。

だが、直後に仔犬が現れた。仔犬は体高50cm程でグレーが2頭と、ダークグレーが1頭だった。

仔犬は強かった。特に、ダークグレーが強く他の2頭も魔法まで使い、かなり苦戦を強いられた。


そして、今に至る。

だんだんと意識が遠のいて来る。やり残した事を思い出そうとするが上手くいかず、人の悲鳴と足音が聞こえて来た所で、意識が完全に無くなった。


初投稿です。

よろしくお願いしますm(_ _)m

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