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シミュレーション

 現実のものとして思い描くメリゴに、穏やかなままソウは質問を追加した。


 「もし私が魔王に操られてメリゴさんに襲いかかったら、どうしますか?」

 「え!?何ですか、突然?」

 「シミュレーションです。魔王は心の隙間にスッと入り込むのがうまいそうですから」


 あり得ない話ではない。メリゴも聞いたことがある。魔王の姿は見たことがないのに、いつの間にか体ごと乗っ取られてしまった被害者も多いらしい。


 「助けてくれますか?」

 「当たり前です!」


 メリゴは胸を張る。いくら悪を根絶やしにしなければならないとはいっても、操られているだけなら悪と言い切れるだろうか?本当の心が内側で戦っているはずだ。だから魔王の手下になってしまったわけじゃない。ソウの金色の瞳は嬉しそうにメリゴを映す。

 もっと喜ばせたくなったメリゴは、どうやって助けるかを詳しく語ってあげたくなった。口を開き、それから、メリゴは固まった。言葉が出て来ない。どう助ければいいのだろう?持っているものは銃。それでできることといえば?

 リアルな感触を想像してゾッとする。思わずソウから目をそらす。けれど逃げ回っても解決にならない。


 「聞かせて下さい」


 妙な緊迫感に全身が強張る。たった今その時が来たようでめまいがする。何も浮かばない。いや、一つの映像は流れている。それ以外を探そうと脳に命令を出しているのに。





つづく






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