パナマ運河破壊作戦1
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台湾で航空戦が繰り広げられていた頃、第六艦隊の司令部が置かれているトラック諸島は騒然としていた。
「木梨司令、ハワイ真珠湾を張らせていた伊102、伊113、伊124から大艦隊の出港を確認したとのことです。戦艦は7~9隻、空母は3~5隻ほどだそうです」
「向こうは準備万端ってことかい、参謀本部に今の報告を回したまえ、佐世保から第四機動艦隊がクェゼリンに向け出港したそうだから、第四機動艦隊の到着までは我々第六潜水艦隊と南洋艦隊、空軍と陸軍の対艦攻撃師団でマーシャル諸島を防衛せんといけないのか荷が重いな」
この小説での日本海軍は矛として第一~四機動艦隊を奇襲用に第七秘匿機動艦隊を編成、通商破壊用に第六潜水艦隊を通商防衛用に第五護衛艦隊を持ち、領土防衛の盾として四つの地方艦隊をトラック諸島に南洋艦隊、父島に東洋艦隊、沖縄に西洋艦隊、大湊に北方艦隊を配備していた。
各艦隊には金剛級高速戦艦1、隼鷹級空母1、神鷹級空母2、長良級対空巡洋艦2、秋月級駆逐艦6で編成する予定だったが、政府が南洋諸島はいずれ独立させるためあまり規模を大きくしないとしたため、地方艦隊では規模が小さく、利根級巡洋艦3、秋月級6となっており空母などの航空兵力は空軍との連携を行うとして配備されていなかった。「海軍軍縮時代に一気に旧型艦を廃棄したせいで数が足りないし、潜水艦もドイツの技術者と伊100級を少し作っただけで軍縮解禁後も空母に戦艦、駆逐艦で潜水艦は後回しにされていた性で数が少ない、哨戒線を引くためにもあまり迎撃に回せない、敵艦隊の迎撃なんて出来るだろうか」
同日、本土 大和田
米軍の無線を傍受、解読するための基地があった。
「米軍が三日後、大西洋から戦艦と空母を回すようです」
「艦名は解るか」
「戦艦はモンタナ級ミズーリ、空母はワスプだそうです」
「なんだって、太平洋に二隻、大西洋に二隻の今の配備体制を崩して、モンタナ級をパナマ運河を使って持って来る気か」
パナマ運河はアメリカの援助により幅を40mまで伸ばしたため、モンタナ級も通航可能になっていた。
同日 参謀本部
陸、海、空の三軍を纏める参謀本部ではモンタナ級をパナマ運河を渡たらせないようにパナマ運河の破壊作戦を立てていた。
「伊400級を使いたくても全艦欧州だし、どうするば良いんだ」
「伊400級で欧州側の扉を破壊するのはどうでしょう?」
「報告によると米軍は我々の伊400級の事を知っているらしく駆潜挺による対潜警戒が厳しいため、大西洋側も太平洋側も浮上出来ません、しかし、パナマ運河の対空能力は低いようで航空機もF2などの旧式が多いようですからそこをつけば、パナマ運河も破壊出来ます」
「対空能力が低いと言ってもハワイから連山を飛ばせたとしても届かないほどの距離だぞ、我々のパナマ運河に一番航空機基地はクェゼリン環礁にある基地だぞ航空機は無理だろ」
「いいえ、我々には伊300級と晴空があります、晴空をクェゼリンから爆装して飛ばし、途中で伊300級に補給してもらえばパナマ運河に行けますが、戦闘機がいないため成功しても迎撃され帰還出来るかは解りません」
その時、いつもは発言が少ない潜水艦隊から来た参謀が発言した。
「あの我々潜水艦隊には仮装巡洋艦という艦がありまして、その内の何隻かがパナマ運河の近くで通商破壊を行なっていますがこの仮装巡洋艦には水上戦闘機を艦載しているので晴空の護衛が出来ると思います」
この発言によりパナマ運河破壊作戦は実行されることになった。
仮装巡洋艦
全長 210m
全幅 22m
排水量 10500トン
艦載機数 18予備3
武装
単装12.7センチ速射砲×1、桜花連装発射機×2、奮龍連装発射機×2、レーダー同調式四連装40mm×4
潜水艦隊が通商破壊のために建造した艦、民間造船所に建造させたコンテナ船を改造した、40mm以外の武装と艦載機用エレベーターはコンテナに偽装してある(12.7センチ速射砲はコンテナに格納、桜花、奮龍の発射機はコンテナ型にし艦載機用エレベーターはコンテナで隠してある、水上機引き上げ用クレーンはコンテナ用を改造したもの)。潜水艦や飛行挺への給油も可能
翌日 パナマ運河近海
アメリカの重工業施設は東海岸に集中しており、西海岸に物資を送るときは鉄道が主流だったがパナマ運河開通後はパナマ運河を使った海運が主流になっていた。
アメリカの輸送船五隻がパナマ運河を通過し西海岸に向けて北上していた。
【運が良かったな俺たちは、明日は軍艦が通るから一日運河が使えなくなるそうだからな】
西海岸に向かっていた船団に一隻のコンテナ船が近付いてきた。
【なんで一隻だけで航行しているんだ】
コンテナ船の前部コンテナが開き、中から砲が出てきたと思ったら船団に向けて発砲してきた。
「貴船団に告ぐ、直ちに降伏せよ」
武装の無い輸送船に勝目は無く、降伏するしか無かった。
「艦長、この船団はサンディエゴに航空機を運ぶ途中だったようです」
「機種は解るか」
「米軍の艦載機F6Fとスカイレーダーです」
「大戦果だな、格納庫に押収した物資を積み込んだら南下するぞ、参謀本部からの直々の命令だ、日陰者の潜水艦隊の中の日陰者である俺達に光が当たるんだ、気を引き締めていくぞ」
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