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台湾航空戦

考えてみればこの小説ではムスタングは生まれませんね、飛燕改が今作でのムスタング的ポジションに当たるかもしれません

アメリカの宣戦布告が日本に通告された直接、フィリピンからB―17が離陸した、200機の大編隊は台湾の航空基地を壊滅させるため一路台湾を目指した。

台湾、台南航空隊

日本空軍随一のベテラン揃いの航空隊である台南航空隊にも緊急発進命令が下り、ベテランの多い部隊に先行配備されている蒼星が対空ミサイルをフル装備で離陸した、他の基地からも飛燕改が離陸していった。「小隊各機、俺に続け遅れをとるなよ」

台南航空隊所属の坂井三郎少尉は、僚機を伴って編隊の先頭に出る。

「B―17フライングフォートレスか、空飛ぶ要塞とは大層な名前を付けるなアメさんは」ぼやきながら高度を上げていく、陸のレーダーからはB―17の位置が送られてくるためそれに従いB―17に向かって行く。

下界を見ると雲の谷間からB―17が見えた「捉えたぞ、全機、俺の後に続け」

無線機に叫ぶと同時に斜め下を飛んでいるB―17の大編隊に機首を向けエンジンをフルスロットルで突っ込んで行く。

「ロックオン」

中距離対空ミサイルの射程に入ったB―17に向けてミサイルを発射する、一発は狙い通りに一機のB―17に向かっていったが一発は途中で逸れてしまった。

狙い通りにB―17に向かっていったミサイルは目標の胴体部に命中し目標を爆散した。

「一機撃墜」

坂井三郎は世界初のミサイルでの航空機撃墜とB―17撃墜という偉業を成し遂げた。後続の蒼星も次々に射程範囲に捉えたB―17にミサイルを撃っていくが、途中で逸れてしまうミサイルが多かった。

「やはり空戦の主役はこいつだ」

Bー17の対空砲の死角である真上から急降下し、すれ違い様にバルカンで片翼のエンジンを射抜いてしまう、20mm弾の前にエンジンは抉られ推力のバランスを崩したB―17は墜ちて行く。

「獲物を独り占めしないようにしろよ、後に来る飛燕の奴らが怒るからな、俺達は足止めすれば良いんだ」

上官であり弟子でもある笹井醇一中尉から無線が入る。

「足止めはしますよ…どんな方法でもね」

再び真上から急降下しバルカンをB―17に放つが、今回はコクピットを正確に撃ち抜いた。

「足止めだと言ってるだろ」

そう言いつつも笹井中尉もB―17の斜め後方からコクピットにバルカンを叩き込んでいる。

台南空の腕利き達の操る蒼星の前にB―17は数を減らしていく

【このままではまずいぞ、全機集合せよ機体間の距離を詰めて弾幕を厚くするんだ】

B―17も機体間の距離を詰め、対空砲の弾幕を厚くし蒼星を近付かせないようにしようとするが速度が落ちてしまう、そこに飛燕が追い付いた。

「結構墜としたみたいだな負けてられん、加藤隊行くぞ」

飛燕隊の一番手は第二次世界大戦のフランス植民地戦で活躍し、加藤飛燕戦闘機隊という映画まで作られ今(1941年12月8日現在)日本で一番有名なエースパイロットである加藤健夫中佐率いる加藤隊だった。

加藤隊も加藤飛燕戦闘機隊と言われるほど飛燕及び飛燕改に乗り慣れた熟練のパイロットばかりだった、また、彼らは飛燕改に敵う機体無しと言い蒼星の配備を断れるほど彼らの操る飛燕改は敵無しだった。

飛燕改はエンジンをイギリスのグリフォンエンジンのライセンス版である磨式愚型水冷発動機に換装し飛燕を超える加速と上昇性能、長期戦に備えた武装、飛燕の改善点の克服などにより世界屈指のレシプロ機だった。

12.7mm弾と20mm弾がB―17を穴だらけにしてしまう、史実ではスプリングの関係で射程が短く小便弾と言われた20mmも治金技術が上がったこの日本では威力、射程ともにドイツのエリコン20mm機関砲に負けていなかった。

ベテランの操る蒼星と飛燕改の前に最初は二倍近い数だったB―17も今では迎撃隊のほうが二倍近い数になっていた。

【くそ、このままでは爆撃どころじゃない全滅だ、全機帰還しろ】

全滅の危機を悟った爆撃隊の指揮官は帰還命令を出し、フィリピンに引き返していく、しかし、日本軍機は一機たりとも撤退するB―17を追うものはいなかった。

フィリピンマニラ上空

【何故あの時日本軍は追撃してこなかった?】

マニラにある基地まで無事に帰還出来た爆撃隊指揮官は追撃してこなかった日本軍機の行動を不思議に思っていたが、彼らは取っては追ってこなかった敵より被弾した自機を無事に着陸させるほうが重要だった。

帰還出来たB―17全機が無事に着陸に成功し、機体をハンガーに回そうとしたとき不意にサイレンが鳴り始めた。

【何だ、敵機か】

基地のレーダーには基地に高速で向かって来る10機ほどの機影が写っていた。

Hs132

全長 14m

全幅 13m

航続距離2000km

武装

20mm×2、爆弾1000kg

ジェット急降下爆撃機、一人乗り、史実より一回り大型化しエンジンも単発から双発にし爆弾も格納可能にした、エンジンは両翼の上に配置。

『この機体は素晴らしいなガーデルマン』

『うつ伏せに乗らないといけないから窮屈だけどね』

『俺の基地を爆撃しようとした礼だ、受け取れ』

台湾の基地に配備されていたルーデル達リヒトフォーフェン攻撃隊は新型ジェット急降下爆撃機Hs132で送り狼をしに来たのだ。

高度8000mから飛行場に対し急降下を開始、5000mで投爆し急いで機体を引き起こす、この時に物凄いGがかかるためパイロットはうつ伏せに乗らないと死んでしまうのだ。

投爆された1000kgの爆弾はハンガーに向かっていた地上のB―17一部を焼き払い、滑走路に大穴を開けこの飛行場を使用出来なくしてしまった。

『いくらゲーリング元帥が急降下爆撃が好きでもジェットでここまでしてやらせる必要はないと僕は思うね』

『同意だガーデルマン、あのモルヒネデブめ絶対に狂ってやがる』

迎撃機が上がらないままルーデル達は台湾に帰還した。

太平洋戦争発の戦闘は日本軍の圧勝に終わった。

戦果

日本軍

参加機 蒼星32、飛燕改57、Hs132 10

撃墜 蒼星1、飛燕改3

米軍

参加機 B―17 200

撃墜 B―17 141


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