表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日の君とあの日の僕  作者: マオ
第三章【サークル活動】
14/14

新歓と意外な発表【後編】

「ねぇ、神崎くん。」



もう酔ってる。どんなけ酒弱いんだよ、ってまだ飲めないおれが言うことでもないか。



「なんですか?」



「ほんっとうに彼女いらいんれしょーれ?」



うわっ呂律まわってない。



「はい、いないですよ。何回目ですか、この質問。」



そう、おれはこの人、谷本先輩が酔う前からずっと、同じ質問をされていた。はー、誰か、誰でもいい。助けてくれーーー。



結花の方を見ると、プイっとそっぽ向かれてしまった。



結花は結花で、



「林さん、彼氏居ないんならおれとかどう?絶対に大切にするんだけどなぁ。」



結花?



「あ、いえ遠慮しておきます。」



お、さすがだな。うん、うん。あんなチャラ男は、やめた方がいいよな。おれがそんなことを思っていると、



「あぁ~、かんらきくん、まーた林さんのこと見てるー。」



「見てないですよ。」



そんなに見てたのかな、おれ。それはそれで、恥ずかしい気もするが。



「わたしのことも見てよ。」



!!?



なにを言ってるんだこのひとは。上目遣いで、いきなり口説いてきた。お酒が入ってることもあり、その視線はかなり色っぽい。



お酒入ってても、こういうことはちゃんと返事しないとヤバイよな。



「あ、あの、おれは、、、、って、あれ?」



「ん~、むにゃむにゃ。」



寝てるよ。人騒がせだな。でも、まぁ助かったと言うべきかな。うん、助かった。



その頃、となりの席にいた松山は、



「ははっマジっすかー?へぇ、そりゃすごいっすねー。」



うまくやっていたようだ。



おれはと言うと、寝てしまった谷本先輩に上着を被せてあげ、箸を進めていた。



にしても、谷本先輩のあの顔、結構可愛かったりして。い、いや、いかんいかん。お酒飲んだ席だから偶然起こった事故とも言える。



それにおれには、好きな人いるしな。



ガヤガヤと騒ぎながらやっていると、部長が



「みんなー、飲んでるとこ悪いが聞いてくれー!」



何だ何だという、目で部長に視線が注がれた。まだなにかあるというのかなと、おれも話を聞くことにした。



「今回の映画制作に向けてのことなんだが、恋愛ものという案が多数だったため、恋愛ものに決定することにした。しいては、新入生にも役をやってもらうことになるが、意義はないか?」



ええ!?まじかよ。できないよそんなの。まずは、裏方とかでひっそりと、経験を積んでからだと思ったのに、大変なことになってしまった。



どんな役やらされるんだろ。楽なので、お願いしたい。



「役どころとしては神崎、お前主役なっ。」



「あ、はい、分かりました。」



・・・・・



・・・・・



「て、何言ってるんですか?部長!」



他の部員たちもザワザワ騒ぎ始めて、事態は急変している。そりゃそうだ。映画撮影、しかも主役を1年坊がやるって言うんだ。当然だよな。



「何ってお前、そのままの意味だよ。」



なんで、おれ?おかしい。何かがおかしいよな、この状況。おれなら通行人Aとかの方が全然いいでしょーが。



今、サークルに入ったのを後悔しているおれがいる。



「海くんすごいっ!頑張ってね!」



結花、めっちゃ目を輝かせているけど、おれからしたらいい迷惑だよ。



「く~っ、なんで海人なんだ。おれじゃなくて海人なんだよー。」



だまれ、松山。おれが聞きたい。



「が、頑張ってね。」



上園さんまで。



はぁ、やるしかないのか、おれは。演技なんて、小学生の学芸会以来でできねーよ。



「てなわけで、神崎ぃ、よろしく頼むぜ。」



部長、あなたを今まさに、恨みます。



「ちなみに、ヒロインとかは、間だ決まってないから。」



おれだけしか決まってないんかい!なんか疲れたな今日は寝よ。明日は、昼からだし。この発表を最後に飲み会は、終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ