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あの日の君とあの日の僕  作者: マオ
第三章【サークル活動】
12/14

入部届けと踏み出す勇気

ここではおれが、入部届けを出した空白の1日のことを語りたいと思う。



んー、こういうのを真剣に考えると余計なことまで、考えてしまって全然寝れなかった。



実際、1時間弱しか寝てない。眠い、実に眠い。



時間も迫っていることもあり、大学に行くことにした。



電車に乗り座っていると、早くも睡魔が襲ってきた。あいにく、今のおれでは勝ち目がないのは、明白。



おれは、流されるまま寝てしまった。



「・・・でーす。」



「次は~駅でーす。」



放送の声で、眠りから覚めたおれは、上の電光掲示板をみた。



!!



うわっヤバイ。寝過ごしちまった。



・・・・・



あー、完全に遅刻だよ。ついてないな。



次の駅で降りて、大学に向かったが1限目には、出れなかった。



2限目の、講義室で先に座っていると、松山が来た。



「よおー、おはよー親友。今朝は寝坊かぁ?一体夜な夜な何してたんだ?」



おれは、この質問に答えるべきなのか?



「それよりお前、昨日おれが帰ってからも残ってたんだろ?もう決めたのか?」



「おう!入部届け出したぜ。」



即答。



「へぇ、なんで?」



と聞くと松山は



「なんでってお前、部長もいい人だしさぁ、映画作りも面白そーだしな。」



ほう、こいつにしてはまともな答えだな。確かに映画制作は、おれも少し興味ある。



「それに、なんと言っても谷本先輩が美人だ!」



て、結局そこかよ。少しでも感心したおれの気持ちを返せアホ。



そーか、松山は入るのか。と言いつつもおれも入るとしたら、1番の理由はおれも、、、



「海人は、どーすんだ?」



「ん?う~ん、おれも多分入るよ、多分な。」



とりあえず、曖昧な返事にした。というのに、



「おー、サークルでもよろしくな。」



もうすでに、こいつの中でおれは、入部決定らしい。おそらく天然なんだよな。こいつは。



その後午前の講義は、順調に終わり昼休憩になった。



やっと昼飯だー、と心の中で叫ぶ。



「かーいとー、ここ空いてるぜ。」



「あ、おう!」



いつものように、学食を買った。



やっぱ、量もあってガッツリ食えるから、おれとしては助かる。



「そーいえばさ、」



??



「そーいえばさ、昨日は2人だけだったけど、他にもまだ何人かいるらしいんだ。」



ほー、まあそうだろうな。2人じゃさすがに、映画制作は難しいだろうからな。ドキュメントとかなら別だけどな。



「へー、そうなのか。」



「でさでさ、今年の映画ももうどんなの作るか決まってて、部員が確定したらキャスティングするらしいぜ。」



へぇ、早いんだな。しかも、こんなに早くも決まっててキャスティングもするなんて、本格的なんだな。さすが、大学だ。



じゃあ、ホントに今日までなんだな。期限は。



さーて、どーすっかなー。



昼食を食べ終え、早めに午後の講義の部屋に向かった。



1番後ろという、特等席を確保したおれらは、時間まで適当にひまつぶしすることにした。



「なぁ、海人。お前やるとしたらどんなのやりたい?」



また、唐突に。



「何をだよ。」



「映画の内容と役に決まってんだろ。ちなみにおれはよ、断然、主人公をやりたいね。」



アホか、こいつは。



「無理に決まってんだろ。そういうのは、先輩でイケメンがやるって相場は、きまってるじゃんよ。」



「なぬーーーーーーーっ!!?誰がブサイクだってぇーー?」



「いや、そこまでは言ってない。ようは、1年から主役はやらせてもらえないのが当たり前だろってことだ。」



どの部活とかでも、1年はまず、玉拾いとか雑用的なことからっていうのが、当たり前だもんな。



実際、1年でレギュラーに成れたスポーツ部の連中なんて、数えれるほどしかおれは知らない。



「くーーーっ、やっぱそうだよなー。期待ぜずに期待しとこ。」



はい、意味がわかりません。



とまぁ、こんな具合にくだらない会話をしていると



「おはよー、て、時間的にこんにちわだね。」



結花だった。



「ああ、おはよー。早いな。」



「海くんこそ。今朝どうしたの?遅刻なんて、海くん昔、遅刻したことなかったのに。」



はい、今日2度目の質問ターイム。



「寝不足で、電車乗ったら寝過ごしちまってさー。」



おれと彼女が会話していると、横から松山が



「林さーん、おはよー。いやー、今日もかわいいねー。」



また、どさくさに紛れて何を。



「あ、うん、おはよー。いつも元気だね、松山くん。」



そー言えば、結花も入るんだよな、映研サークル。



「海くん、決めた?」



「え?なにを?」



「サークルだよ、サークル。確か、明日が歓迎会だから部長さんが、今日までに決めてほしいって言ってたけど。」



そーなのか。うーん、、、楽しそうと言えば楽しそう。



「帰りまでには、決めとくよ。」



話を早く終わらせたかった。



「そっかぁ、わたしは、楽しみだよ。海くんとサークルで一緒に活動するの。」



!?



驚いた。まさか、こんな言葉が返ってくるなんて。



「それより、その後ろに居られるキレイな方は、誰ですか??」



松山がいきなり言い出した。おれも気になってはいたが、あえて言わなかった。



「この子?この子は、上園桜。(うえぞのさくら)入学式に友だちなったの。」



へー、茶髪に眼鏡。派手なのか地味なのか分からんな。



「あ、えっと、上園桜です。よろしく。」



「あ、よろしく。」



「よろしくーっす。おれ、松山恭二、18歳、血液型B型、趣味特技、、」



「はいはい、その辺で終わり。前にもそのくだり聴いたから。」



「おいっ、海人。言わせろよー、これくらい。」



すると、上園さんが口を開いた。



「てことは、この人が例の叫んだ人?ふ~ん、、、、、」



あれ?おれって結構有名人?てか、すげー恥ずかしい。そーだよな~あんなデカイ声で叫んだらバレるの当たり前だよな~。



照れて何も言えないおれ。



「でも、、、、、、」



「でも、良いと思うよ。ああいうの。なんか素直って感じがして、自分の心に正直で。」



あ、あはは、、、ナイスフォロー。



すると、



「また海人かよーーーっ!海人ーお前ばっかズルいぞー。」



知らん。んなことおれに言うな。



「あ、そろそろ授業始まるね。わたしたちも後ろに座ろーっと。」



はっ!結花がおれの隣に。



「はいー、では始めたいと思います。」



講義始まったのはいいが、、、やべー緊張する。普通に話すのは、大丈夫なのにすぐ隣という近い状態だと、心臓がドキドキしてくる。



いい、いかん。内容が頭に入って来ん。



よし、無だ。無になるんだ。虚無の境地へもってくんだ。



ーーーーーーーーーー10分経過



・・・・・・ ・



ーーーーーーーーーー30分経過



・・・・・・・



ーーーーーーーーーー50分経過



・・・・・・・



ーーーーーーーーーー70分経過



・・・・・・・



ーーーーーーーーーー90分経過



「はーい、終了。来週までに課題やって来てくださーい。」



「プシュー、終わったー。」



「お前、どーしたんだ?講義中ずっと呆けてだぞ。」



やっぱそう見えたか。



「い、いや、何でもない。」



「さ、さーて、今日の講義はこれでおわりだし、帰るか。」



「お、おう。」



明らかに動揺していたが、さっさと部屋を出て駅に向かった。



あそこまで、緊張するなんておれやっぱ、結い花のこと好きなんかな。でも、向こうはおれなんてなんとも思ってないだろうし。



あーーー、ダメだ。考えてもしょーがない。



「松山、先に行っててくれ。」



「あ、おい、どこ行くんだよ。電車もうすぐ来るぜ。」



この気持ち、確かめたい。向こうがどうとかどうでもいい。とりあえず一緒にいる時間が増えれば、何か分かるかもしれない。



おれは、部室棟を目指して走った。



「はぁ、はぁ。」



えっと、ここだよな。恐る恐るその場所に自信がないのか開けた。



そして、



「部長!はぁはぁ、」



「何だ?おお、昨日の。どーした?」



息を整えて、



「おれ、入ります。映研サークルに、入部させてください!」



明日は歓迎会かー。楽しみだな。これでおれも。

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